中通町

中通町（なかとおりまち）

中通町は、徳島県徳島市に位置する町名で、内町地区に属しています。一丁目から三丁目までが存在し、2010年の調査では人口149人、68世帯が暮らしています。

地理

中通町は、徳島市の中心駅である徳島駅の南方に位置し、東西に伸びる通りの両側に広がっています。町は東西に細長く、東から一丁目、二丁目、三丁目と並んでいますが、一丁目と二丁目の間は両国本町によって分断されています。北は通町、南は新内町に挟まれており、東西は南北に伸びる町によって区切られています。西は国道438号沿いの元町、東は富田橋通り沿いの幸町に接しています。通り自体は、東側の幸町公園そばの丁字路で行き止まりとなっています。西へは、藍場浜公園沿いの短い道を経て国道192号へと繋がりますが、現在は国道438号の中央分離帯によって分断されています。

歴史

江戸時代、中通町は新興商人の町として発展し、「新シ町（あたらしまち）」と呼ばれていました。また、「片町（かたまち）」とも呼ばれていました。明治元年（1868年）に新シ町は中通町と改称されました。1889年（明治22年）の市制施行により、徳島市の一部となりました。隣接する塀裏浜ノ丁（新町川河岸地帯）と共に、水路を利用する客向けの宿屋が多く、明治時代には旅館街として発展しました。1941年（昭和16年）には、内魚町（現在の幸町公園付近の富田橋通り沿いにあった魚商人町）の一部と通町の一部を編入し、中通町の一部は元町・新内町・南内町となりました。この再編以降、一丁目から三丁目が置かれることになりました。1975年（昭和50年）には、両国橋通り沿いが両国本町として分離しました。

文化

毎年1月10日には、通町で行われる「エベッサン」に合わせて、中通町でも植木市が開催されます。この植木市では、庭木、苗木、盆栽、花卉などが販売され、多くの人々で賑わいます。

施設

徳島合同証券 - 3丁目に所在

参考資料

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

* 徳島市ホームページ

もう一度検索