中部地方整備局

中部地方整備局の概要

中部地方整備局（ちゅうぶちほうせいびきょく）は、国土交通省に属する地方整備局の一つで、主に中部地方の土木および建築行政を担当しています。北陸地方と山梨県を除く地域、具体的には岐阜県、静岡県、愛知県、そして三重県を管轄業務としています。この組織は、河川管理や道路の改築・管理など、様々な公共事業を円滑に進めるための役割を果たしています。

所在地と管轄区域

本局は愛知県名古屋市中区三の丸二丁目5番1号に位置しており、港湾・空港部は愛知県名古屋市港区築地町2番地にあります。

管轄地域について

中部地方整備局の管轄地域には、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県が含まれています。ただし、いくつかの河川については一級水系単位での管理が行われており、特定の水系（神通川水系、富士川水系、淀川水系、熊野川水系、庄川水系、九頭竜川水系）に関しては管轄区域外となることがあります。また、一部の河川（天竜川と矢作川の長野県内の区域）や、木曽川水系の一部、雲出川水系の奈良県内の区域も管轄外です。道路管理については長野県の国道19号、153号、474号など、福井県や奈良県に関連する道路の一部も含まれています。

歴史的な背景

中部地方整備局の歴史は長く、1878年には「内務省木曽川土木局出張所」が岐阜県羽島市に設置され、その後1886年に「第四区土木監督署」の出先機関に改組されました。この時期から組織の拡大と移転が続き、1905年には「内務省名古屋土木出張所」となりましたが、その後、一時的に中部地方から出先機関が消滅したこともありました。

再設置された1923年以降、1943年に「内務省中部土木出張所」に改称され、戦後の1948年には建設省に改組されました。2001年には省庁再編が行われ、国土交通省中部地方整備局が新たに設立されました。これは、建設省中部地方建設局と運輸省第五港湾建設局の統合によるもので、組織の再編成が行われました。

出先機関と廃止組織

中部地方整備局には、複数の出先機関が設置されており、これにより地方のニーズに即したサービスを提供しています。しかし、時の経過とともに組織の見直しが行われ、以前は存在した東海幹線道路調査事務所や小里川ダム管理所、横山ダム工事事務所など、幾つかの組織が廃止されています。

まとめ

中部地方整備局は、地域の土木及び建築に関する組織として、非常に重要な役割を果たしています。歴史的な変遷を経て、今もなお県民の生活を支えるために尽力しており、その業務は多岐にわたることが特徴です。今後も地域の発展とともに、その役割がさらに重要になってくることでしょう。

もう一度検索