中野寛也

中野寛也

中野寛也（なかの ひろなり）は、1969年6月3日生まれ、広島県呉市出身の囲碁棋士。日本棋院中部総本部所属、島村俊廣九段門下。

棋士としての歩み

1985年に入段を果たし、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。1995年には、第10期NEC杯俊英トーナメントで優勝。同年、第51期本因坊戦リーグ入りを果たし、その実力を示しました。

1997年には九段に昇段。同年、第38期王冠戦で山城宏王冠を破り、自身初のタイトルを獲得しました。翌1998年の第39期王冠戦でも山城宏九段を破り、タイトルを防衛。

2000年には、第38期十段戦で挑戦者となり、小林光一十段に挑みましたが、勝利を収めることはできませんでした。

2010年には、通算700勝を達成。第19期竜星戦では決勝に進出しましたが、山下敬吾本因坊に敗れ、準優勝となりました。2012年、第53期王冠戦挑戦者。2013年、2年連続羽根直樹王冠に挑むが、タイトル奪取はならず。

戦い王子

中野九段は、その好戦的な棋風から「戦い王子」という異名を持っています。激しい戦いを好み、常に攻めの姿勢を崩さないスタイルが、多くのファンを魅了しています。2011年度前期には「NHK[[囲碁講座]]」に出演し、その独特な語り口と熱い解説で、囲碁の普及に貢献しました。

十段戦挑戦

第38期十段戦では、小林覚九段、大竹英雄九段、武宮正樹九段といった実績のある棋士たちを次々と破り、決勝まで進出。決勝では山下敬吾六段に敗れましたが、敗者復活戦で羽根直樹七段、趙治勲棋聖に勝利し、挑戦者決定戦に進出。再び山下六段との対局を制し、小林光一十段への挑戦権を獲得しました。

しかし、小林光一十段との五番勝負では、三連敗を喫し、1勝もできずに敗退となりました。

タイトル

王冠 2回（第38期、第39期）

著書

『戦いの“碁力”(ＮＨＫ囲碁シリーズ)』2011年

外部リンク

日本棋院による中野寛也の紹介ページ

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