山下敬吾

山下敬吾：研鑽を積み重ねた棋士

山下敬吾（やました けいご）は1978年9月6日生まれ、北海道旭川市出身のプロ棋士。
日本棋院に所属し、九段の段位を持つ。
数々のタイトルを獲得し、その実力は囲碁界で高く評価されている。

人物

少年時代から囲碁に親しみ、緑星囲碁学園で腕を磨いた。
張栩、羽根直樹、高尾紳路らと共に「平成四天王」と称され、囲碁界を牽引する存在として知られている。
7大タイトル獲得数は歴代9位タイ、3大タイトル獲得数は歴代7位タイ、棋聖位獲得数は歴代4位という輝かしい記録を持つ。
棋道賞最優秀棋士賞を2度、優秀棋士賞を6度受賞するなど、その功績は多岐にわたる。

経歴

父親の影響で囲碁を始め、小学生時代からその才能を発揮。
1986年には少年少女囲碁大会小学生の部で優勝を果たす。
その後、緑星囲碁学園に入園し、本格的にプロ棋士を目指す。
1993年に入段し、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせた。
1998年には新人王戦で優勝し、その後4期連続で同大会を制覇。
2000年には碁聖位を獲得し、初のタイトルを手にした。
その後も、棋聖、天元、王座、本因坊、名人など数々のタイトルを獲得し、その実力を証明している。

棋風

深い読みと好戦的なスタイルが特徴。
接近戦を得意とし、序盤は位の高い碁を志向する。
近年では、よりオーソドックスな布石で地に辛くなる傾向にある。
過去には、初手天元や5の五など意欲的な手を打つこともあった。
特に2000年の碁聖戦では、5の五を多用して注目を集めた。

エピソード

対局中は昼食を食べない主義だったが、近年では変化が見られる。
酒は以前はよく飲んでいたが、結婚後は対局に影響するため全く飲まなくなった。
本因坊秀策の故郷である尾道市での対局では、秀策流を目指す一面も。

タイトル

碁聖：1期（2000年）
棋聖：4期（2003年、2006年 - 2009年）
天元：1期（2004年）
王座：1期（2006年）
本因坊：1期（2010年）
名人：1期（2011年）

その他棋戦優勝

新人王戦：4回（1998年 - 2001年）
NEC俊英囲碁トーナメント戦：1回
新鋭トーナメント戦：1回
竜星戦：2回
* 阿含桐山杯：1回

雅号

雅号は「道吾（どうわ）」。
本因坊道策と自身の出身地である北海道から「道」を、本名の敬吾から「吾」を取って名付けられた。

まとめ

山下敬吾は、その卓越した棋力と数々のタイトル獲得により、囲碁界に名を刻む棋士である。
彼の棋風や人物像は多くのファンを魅了し、今後の活躍も期待されている。

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