中﨑雄太

中﨑 雄太選手のプロフィールと経歴

中﨑雄太（なかざきゆうた）は1991年3月11日生まれで、鹿児島県曽於市出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、左打左投の選手でした。兄は広島東洋カープに所属する中﨑翔太で、兄弟揃ってプロ野球の道を歩んでいます。

学生時代の野球経験

中﨑は財部小学校2年から野球を始め、小学校時代は財部サンデーズに所属し活躍しました。その後、曽於市立財部中学校に進学し、単独でエースとして1年生大会で優勝。中学2年時には都城リトルシニアで硬式野球に転向し、以降本格的な競技者としての道を歩みます。日南学園高等学校では有馬翔と同期し、彼との競争は彼の成長を促進しました。3年時の夏には甲子園への出場も果たしましたが、惜しくも県大会決勝で敗北しました。

プロ入りと西武ライオンズ時代

2008年のプロ野球ドラフトでは、埼玉西武ライオンズから1位指名を受けました。契約金は8,000万円で、背番号は「21」。初めの数年間は出場機会に恵まれなかったものの、2013年にはプロ初登板を果たします。登板した際には対戦第一打者に本塁打を打たれたものの、その後は経験を積み中でも成長を続けました。2015年には怪我に悩まされ、手術を受けるなど困難な時期もありました。

2016年にサイドスローに転向し、新たな投球スタイルを確立します。この変化はコーチからの指導の下で行われ、結果的には防御率を改善する要因となりましたが、同年のシーズン終了後には戦力外通告を受けることとなります。

BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス時代

2017年には栃木ゴールデンブレーブスに選手兼コーチとして入団します。ここでは主にセットアッパーとして31試合に登板し、チームを支える存在になりました。しかし、同シーズン終了後に退団することを決断し、若手選手にチャンスを与えるために退団の意向を明かしています。

社会人野球と育成活動

退団後、エイジェック社が設立した社会人野球チームに参加し、選手兼コーチとして活動します。その後、2021年からはNPB養成専門アカデミーの技術指導講師を務め、次世代選手の育成に尽力しています。また、女子硬式野球クラブ「エイジェックユース」の監督も兼任し、より広範囲な指導活動を展開しています。

選手としての特徴

中﨑は、元々はオーバースローとして知られていましたが、サイドスローへと転向したことで、独特な投球フォームを持つようになりました。ヒットを被る際には、バッターに向かって体が大きく傾く姿勢で投球し、映像放送でもその独特なフォームが際立ちます。最速記録は146km/hですが、サイドスロー転向後は130km/hに留まり、技術の向上を意識して取り組んでいます。

彼の経歴は、選手としての競技と共に、指導者としての活動にも注目が集まっています。中﨑の新たな挑戦は、未来の若手選手たちにとって、大きな刺激となることでしょう。

もう一度検索