串木野市

串木野市について

串木野市（くしきのし）は、かつて鹿児島県の中西部に存在していた市で、1950年に市制を施行しました。しかし、2005年10月11日に市来町と合併し、いちき串木野市として新たな一歩を踏み出しました。この合併に伴い、串木野市はその名称を消失しました。

地理

串木野市は鹿児島県中西部に位置し、その西側には東シナ海が広がります。市内にはいくつかの山があり、弁財天山（519.1m）、冠岳（516.4m）、火立ヶ岡（348.4m）などがあります。また、八房川（15.5 km）や五反田川（11.9 km）などの河川が流れています。

歴史

1889年4月1日、町村制度の施行により、上名村・下名村・串木野町・荒川村・冠岳村・羽島村の区域をもって日置郡串木野村が発足しました。そして、1935年4月1日に町制を施行し、串木野町となります。1945年には米軍の空襲を受け、その影響を受けました。その後、1950年10月1日に市制を施行し、串木野市が誕生しました。

1972年、天皇、皇后が串木野市営相撲場に行幸されるイベントがありましたが、2005年に隣接する市来町と合併し、いちき串木野市が設立されたため、串木野市はその歴史に幕を下ろしました。

行政

串木野市の歴代市長には、田畑誠一が2003年2月から2005年10月まで市長を務めました。市政の運営は地域の発展に向けたさまざまな取り組みが行われていました。

産業

串木野市の産業は主に漁業と石油備蓄事業です。市内には串木野漁港、羽島漁港、土川漁港の三つの漁港があり、中でも最大の串木野漁港は遠洋漁業の拠点として知られており、多くのマグロが水揚げされています。また、串木野国家石油地下備蓄基地が建設され、175万キロリットルの石油を備蓄しています。この量は日本国内の約3日分の使用量に相当します。

市内には、プリマハム鹿児島工場や濵田酒造本社工場などの主要企業もあります。特産品としては、さつま揚げやサワーポメロ（柑橘類）、まぐろ丼、まぐろラーメンなどがあります。

教育

さまざまな教育機関も存在し、鹿児島県立串木野高等学校や神村学園高等部などの高等学校があります。また、串木野市立の中学校・小学校も複数存在し、地域の教育の担い手として機能しています。

交通

串木野市へのアクセスは、最寄りの鹿児島空港からの空港特急バスや、九州旅客鉄道（JR九州）の鹿児島本線により、串木野駅が利用されています。国道や県道も整備されており、充実した交通インフラが整っています。

名所・催事

観光スポットとしては、白浜温泉が有名で、地元の人々や観光客に親しまれています。また、毎年4月には浜競馬やまぐろフェスティバルが行われたり、7月には串木野さのさ祭りが開催されて賑わいを見せていました。

出身人物

串木野市は、ミュージシャンのジミー入枝さんや、アンティック-珈琲店-のゆうきさん、バスケットボール選手の節政貴弘さん、女優の上白石萌音・萌歌姉妹など、多くの著名な人物を輩出しています。

このように、串木野市は地理的条件、歴史、産業、教育、交通の面で多様な顔を持つ地域でした。

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