濵田酒造

濵田酒造株式会社の概要

濵田酒造株式会社は、鹿児島県のいちき串木野市に本社と工場を構える日本の酒造会社です。主に焼酎やリキュール類の製造と販売を行っており、その歴史は1868年まで遡ります。1951年には法人へと改組し、着実に事業を拡大させてきました。2018年の売上は129億円に達し、国内の焼酎メーカーとしては業界内で6位を誇ります。

歴史的変遷

1975年に濵田雄一郎が会社に入社した当初、年商は1億2000万円ほどでしたが、地元の特約店との取引による影響で販売管理費が増大し、利益が圧迫されていました。雄一郎は1977年にこれを改善するため、特約店との取引を解除し、自社の卸売を開始。その結果、販路は鹿児島県から九州全域、さらに全国に拡大しました。

1984年には東京支店を設立しますが、ここでの展開は失敗に終わりました。しかし、焼酎ブームや市況の変化を利用し、2002年にサントリーとの業務提携を実現。「濵田酒造の焼酎を濵田ブランドで扱う」という条件で扱いが開始され、その後の販売力の強化に成功を収めました。2019年には、「IWSC2019」にて「だいやめ」が焼酎部門の最高賞「トロフィー」を受賞するなど、国内外で注目を浴びています。

主な銘柄

濵田酒造が手がける代表的な銘柄には、以下のようなものがあります。

• - 薩州 赤兎馬（芋焼酎）
• - 隠し蔵（麦焼酎）- モンドセレクションにて金賞と最高金賞を獲得
• - 海童（芋焼酎）
• - 濵田屋 伝兵衛（芋焼酎）
• - 薩摩富士（芋焼酎）
• - 薩州正宗（日本酒）
• - だいやめ - 2019年に焼酎部門の最高賞を受賞

本社・工場および支店

濵田酒造の本社および工場は、鹿児島県いちき串木野市湊町に位置しています。焼酎蔵や串木野工場、さらには薩摩金山蔵もこの地域にあります。また、同社は全国各地に営業拠点を持ち、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡の各都市に支店を展開しています。

有名人とのつながり

濵田酒造には、多くの著名人との関わりがあります。河島英五や桑名正博、ジミー入枝などがしているほか、甚至虎牙光揮や加治木均もCMなどで名を馳せています。また、クロード・チアリによるギターコンサートが同社の蔵で開催されたこともあり、片山右京が蔵見学を行ったこともあるなど、その名は広がっています。

関連する企業や番組

濵田酒造は若松酒造というグループ会社とも関連性を持ち、サントリーのエモーション焼酎「黒丸」の販売を手がけています。また、地元メディアにも彼らのプロダクトを取り上げる番組があり、例えば「長谷川法世の夕焼け海童」や、「たけしのニッポンのミカタ」にも彼らの製品が紹介されていました。これにより、彼らのブランドとコミュニティの結びつきがますます強化されています。

濵田酒造は、その歴史と伝統を大切にしつつ、革新的なビジネスモデルを追求し続けている企業です。その結果、全国的な認知度を持つ焼酎ブランドとして成長を続けています。

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