丸の内パークビルディング

丸の内パークビルディングは、東京都千代田区丸の内二丁目に位置する、三菱地所が所有するオフィスビルです。

概要

三菱地所は、1998年から東京駅西側の丸の内地区を中心に再開発を進めてきました。この再開発は、2008年までの10年間を「第1ステージ」と位置づけ、丸ノ内ビルヂング（丸ビル）や新丸ノ内ビルヂング（新丸ビル）といった超高層ビルへの建て替えを行ってきました。丸の内パークビルディングは、それに続く2008年からの10年間の「第2ステージ」の第1弾として、三菱商事ビルヂング、古河ビルヂング、丸ノ内八重洲ビルヂングの跡地に建設されました。

このビルの容積率は、基本の1,300%に加え、東京駅の130%、都市再生特別地区に基づく三菱一号館美術館の文化施設としての100%、地域冷暖房プラントの設置による35%が加算され、合計1,565%となっています。地下1階から地上4階までは商業ゾーンとして利用され、それより上の階はオフィスとして、日本製鉄、三菱商事、森・濱田松本法律事務所などの本社や本部が入居しています。

歴史的建築物の保存と復元

丸の内パークビルディングの建設にあたり、解体された丸ノ内八重洲ビルは、1928年竣工の近代建築であり、日本建築家協会が保存要望書を提出していました。この歴史的価値を尊重し、ファサードの一部が保存され、ビル外壁として活用されています。

また、敷地内には、1894年に竣工したジョサイア・コンドル設計の丸の内最初のオフィスビルである「三菱一号館」が復元されています。この三菱一号館は、文化庁が重要文化財指定を検討していたにも関わらず、1968年に三菱地所によって解体された経緯があります。復元にあたっては、免震装置が設置され、230万個の煉瓦が使用されており、現在は「三菱一号館美術館」として利用されています。

丸の内パークビルディングと三菱一号館美術館の間には、「一号館広場」と名付けられた中庭があり、オープンカフェや植え込みが配置され、憩いの場となっています。

丸の内ブリックスクエア

丸の内パークビルディングの地下1階から4階、低層棟（アネックス）、三菱一号館、一号館広場を含む商業ゾーンは、「丸の内ブリックスクエア」と総称されています。

商業ゾーン概要

店舗総数: 36店舗
店舗面積合計: 約6,610平方メートル

フロア構成

地下1階: レストランゾーン
1階: ショッピングゾーン
2階: レストランゾーン
3階: レストランゾーン
4階: サービスゾーン（フィットネスクラブ）
三菱一号館: 美術館、カフェ、ミュージアムショップ

参考文献

日経アーキテクチュア編『タワーシティ 超高層のあるまち』日経BP、2013年10月。ISBN 978-4822274733。

外部リンク

丸の内パークビルディング - 三菱地所オフィス情報
* 丸の内ブリックスクエア

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