丸井政亜

丸井政亜の生涯

丸井政亜（まるい せいあ）は、1851年2月23日に紀州藩士の子として生まれ、1934年1月19日に逝去しました。彼は大日本帝国陸軍の軍人であり、最終階級は陸軍少将です。位階は正四位、勲等や功級はそれぞれ勲二等および功三級を授与されています。

幼少期と家族背景

丸井氏は紀伊国、現在の和歌山県で生まれ育ちました。彼は藩士の家系に生まれたため、厳格な教育を受けて成長しました。1872年、彼は家督を相続し、同年の1月に陸軍歩兵中尉に任官されることで、軍人としての道を歩み始めます。

軍歴の始まり

彼の軍事キャリアは、日清戦争への出征から始まります。金州半島の兵站司令官としての役割を果たした後、彼は歩兵第5連隊長や台湾守備歩兵第3連隊長を歴任しました。その後の1897年には大佐に昇進し、歩兵第30連隊長や歩兵第27連隊長、さらには歩兵第1連隊長としての任を受けるなど、軍内の重要なポジションで活躍しました。

日露戦争とその後

1903年1月、陸軍少将に進級し、歩兵第20旅団長に就任して日露戦争の戦場へと向かいます。彼は大孤山に上陸し、柝木城や海城の攻略に成功しました。その後、遼陽と沙河での戦闘に参加し、奉天会戦の直前に後備歩兵第16旅団長に異動となりました。さらに同年7月には歩兵第25旅団長として再び戦場に赴きます。その後、1909年1月に休職し、12月には後備役に編入されました。

晩年

彼は1934年に老衰によって亡くなり、麻布の長谷寺に埋葬されています。彼の死は、日本陸軍の歴史における重要な一幕を閉じる出来事となりました。

家族

丸井政亜には二人の娘があり、それぞれ池尾芳蔵と大塚惟明という人物と結婚しました。池尾芳蔵は日本発送電の総裁を務め、また大塚惟明は南海鉄道社長に奉職し、大阪市議会議員としても活躍しました。彼の家族は、その後も日本の経済や社会において重要な役割を果たすことになります。

文献参考

彼に関する情報は、複数の文献に記載されています。主なものとしては、『人事興信録 初版』（1903年）、『人事興信録 第8版』（1928年）、『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』（1981年）、そして『日本陸軍将官辞典』（2001年）などがあります。これらの資料は、彼の軍歴や生涯を理解する上で非常に貴重です。

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