丸運

株式会社丸運（Maruwn Corporation）

概要

株式会社丸運は、東京都中央区に本社を構える運送業者です。ENEOSグループの関連会社として、運送業界において重要な地位を持っています。企業のシンボルキャラクターとして人気のある「のらくろトラック」は、バブル期の日本において、特に首都圏で広く知られています。

沿革

丸運の歴史は1892年に遡ります。当初、創業者である金原明善が「天龍運輸会社」を設立しました。この会社は時代と共に変遷を遂げ、1928年に「天龍運送株式会社」として法人化されました。1950年には「天龍木下運輸株式会社」に商号が変更され、次いで1960年に現在の「株式会社丸運」となりました。

1961年には東京証券取引所の2部上場を果たし、1981年には、企業のイメージキャラクターとして「のらくろ」を採用しました。このキャラクターは、顧客に親しみやすい印象を与えるのに貢献しています。1990年には1部上場を達成し、創業100周年を迎える1992年には、さらなる成長を遂げました。

2000年代に入ると、丸運は国際展開を進め、2000年にシンガポールに現地法人を設立しました。さらに、2003年にはISO14001の認証を取得し、環境に配慮した運営が評価されました。2006年には中国の上海に事務所を開設し、愛知県には新たに西尾物流センターを作りました。様々な国際基準を取得することで、サービスの質の向上に努めています。

2010年には、筆頭株主である新日鉱ホールディングスと新日本石油が共同で「JXホールディングス株式会社」を設立し、この会社の関係会社として新たなスタートを切りました。同年7月には、正式にJXホールディングスの傘下となりました。

以降も、丸運は成長を続け、2011年には本社を東京都中央区日本橋に移転しました。2017年には、筆頭株主が「JXTGホールディングス」に商号変更し、ますます強固な経営基盤を築いています。同年には、ベトナムに現地法人「有限会社丸運物流ベトナム」も設立され、グローバルな展開を続けています。

2020年には、株主名がENEOSホールディングスに変更され、2022年には東京証券取引所の市場区分が見直されスタンダード市場に移行しました。最新の2023年では、JX金属が新たに筆頭株主となり、会社の未来に向けた新たな挑戦が期待されています。

結論

株式会社丸運は、119年を超える歴史を持つ企業として、運送業界での信頼性と品質の向上を追求し続けています。ENEOSグループの一環として、今後も新たな展開やサービスの向上が期待される注目の企業です。

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