丹波正史

丹波正史

丹波正史（たんば せいし、1947年4月12日 - ）は、愛知県出身の部落解放運動家であり、地方議員としても活動しました。

人物

愛知県海部郡甚目寺町（現在のあま市）で生まれました。父の丹波繁正は富山県の被差別部落出身で、社会大衆党神戸支部執行委員を経て、甚目寺町の町会議員を3期務めました。母の弟である井村末次郎も甚目寺町の町会議員（日本共産党）を1期務めています。丹波正史自身も甚目寺町の町会議員を1期務め、妻の真理も7期務めています。

愛知県立中村高等学校在学中に18歳で日本共産党に入党。1974年には甚目寺町議に当選し、4年間にわたり愛知県部落解放運動連合会（愛解連）の委員長を兼任しました。1978年には31歳で全国部落解放運動連合会（全解連）中央執行委員となり、1983年には35歳で全解連書記次長に就任。1991年から全解連書記長を務めました。2004年に全解連が全国地域人権運動総連合（全国人権連）に改組されてからは、同議長を務めています。息子の丹波史紀は立命館大学准教授であり、全国人権連事務局次長を務めています。

著書

丹波正史は、部落問題や人権に関する多数の著書を執筆しています。

「自立・連帯・融合」(1988年部落問題研究所）
「がんばる全解連」(1991年部落問題研究所)
「『部落解放基本法』批判」 (1994年部落問題研究所)
「21世紀への創造－運動の将来像を探る」 (1996年兵庫部落問題研究所)
「部落解放運動の対決点J (1996年部落問題研究所）
「どうなる日本の人権－『人権擁護施策推進法』」 (1997年部落問題研究所)
「『部落』が部落でなくなる時－解放運動の発展的転換J (1999年部落問題研究所）
「映画でみる子どもの権利」 (2004年愛知人権ネット）
「人間と部落－ある部落解放運動家の思い」 (2008年地域人権ネット）
「部落問題解決の理論的軌跡」（2014年部落問題研究所）

共著

「部落解放運動からの卒業一新たな地域住民運動の構築へ－」 (2003年部落問題研究所）

まとめ

丹波正史は、部落解放運動に長年携わり、その理論的・実践的な活動を通じて、日本の人権問題の解決に貢献してきました。地方議員としても地域社会に尽力し、その活動は多岐にわたります。著書を通じて、部落問題に関する深い洞察と解決策を提示し、多くの人々に影響を与えています。家族も政治や人権運動に関わっており、その活動は次世代にも引き継がれています。

外部リンク

丹波正史 (seishi.tamba) - Facebook

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