丹羽長之

丹羽長之の生涯と系譜

基本情報

丹羽 長之（にわ ながゆき）は、江戸時代前期における重要な大名の一人で、陸奥国二本松藩の第3代藩主です。彼は通称「主殿」と呼ばれ、官位は従五位下・越前守に任じられました。丹羽家の第4代として、彼の生涯は藩の歴史においても重要な位置を占めています。

幼少期と家族背景

丹羽長之は、第2代藩主である丹羽光重の次男として生まれました。母は松田氏であり、これにより長之はその家系に深く根ざした存在として育ちました。当初の名前は重昌でしたが、のちに長之という名で知られるようになりました。

将軍との謁見

貞享4年（1684年）9月6日、長之は第5代将軍・徳川綱吉に初めてお目見えを果たしました。これは、藩主としての活動を始める重要なステップだったと考えられます。その後、元禄5年（1692年）7月26日に兄・長次が子を残さなかったため、彼の養子となることが決まりました。さらに同年8月15日には再度、将軍にお目見えし、12月18日には従五位下・越前守に叙任され、名実ともに藩の指導者としての地位を確立しました。

家督とその後の生涯

元禄11年（1698年）8月23日には家督を相続し、二本松藩を統治する立場となりました。しかし、彼の治世を全うすることなく、元禄13年（1700年）に亡くなってしまいました。彼の死後、長男の秀延が藩主を継ぎました。長之の戒名は「巖枩院殿前越州太守徴外宗紘大居士」と名づけられ、最終的には福島県二本松市にある大隣寺が彼の墓所として定められました。

系譜と子女

長之の父は丹羽光重であり、彼の母は側室の松田氏です。また、養父には丹羽長次がいます。長之の家庭には、側室である松本氏との間に長男の丹羽秀延が生まれました。秀延は数々の事績を残し、藩の運営に重要な役割を果たしました。さらに、正室の丹羽高寛も松本氏を生母とし、長之の家系における重要な存在となっています。

まとめ

丹羽長之の生涯は、江戸時代の大名としての活動と、家族との関係が密接に絡み合っています。藩主としての役割を果たしつつ、彼の家系もまた、後の藩運営に大きな影響を及ぼしました。長之の人生は、時代の流れの中で二本松藩の歴史に刻まれることとなり、彼の業績は今日に至るまで多くの人々に評価されています。

もう一度検索