丹頂鶴自然公園 (鶴田町)

丹頂鶴自然公園：鶴田町でタンチョウに出会う

青森県鶴田町に位置する丹頂鶴自然公園は、日本の特別天然記念物であるタンチョウ（丹頂鶴、学名：Grus japonensis）を専門に飼育・展示している施設です。人造湖である津軽富士見湖の湖畔にあり、富士見湖パークや鶴の舞橋、鶴の里ふるさと館などの観光スポットに隣接しています。

鶴田町と鶴の縁

鶴田町という地名は、江戸時代に多くの鶴が飛来したことに由来すると言われています。しかし、鶴田町長が鶴の飼育を決意した当初、タンチョウは特別天然記念物であるため、飼育は困難でした。そこで、鶴田町は北海道鶴居村から鶴凧を取り寄せ、鶴凧揚げによる町おこしを始めました。

生きた丹頂鶴の誘致

1992年、「生きた丹頂鶴を誘致したい」という声が高まり、町長は関係省庁を奔走しました。その結果、中国で人工孵化したタンチョウであれば規制の対象外となることが判明し、中国当局との交渉を開始しました。

1993年、鶴田町は中国黒龍江省チチハル市から人工孵化された2羽のタンチョウの譲渡を受けました。釧路市動物園から担当職員を派遣してもらい、飼育方法の指導を受けながら飼育を開始しました。

その後も、1997年にロシア連邦アムール州ヒンガンスキー自然保護区からつがいを譲渡されたり、多摩動物公園からタンチョウを借り受けるなどして、飼育数を増やしていきました。

公園での繁殖

丹頂鶴自然公園では、タンチョウの繁殖にも成功しています。2012年5月27日時点で、計11羽のタンチョウが飼育されており、その内訳は雌雄それぞれ5羽とヒナ1羽です。ヒナの性別は血液検査によって確認されます。

丹頂鶴自然公園は、タンチョウの保護と繁殖に貢献するとともに、地域観光の拠点としての役割も担っています。

関連項目

丹頂鶴自然公園

外部リンク

鶴田町観光ウェブマガジン'>丹頂鶴自然公園 - 鶴田町観光ウェブマガジン-メデタイ・ツルタ

もう一度検索