久保山智夏

久保山 智夏（くぼやま ちか）は、1987年8月10日に福岡県で生まれた日本の女優です。

人物・来歴

女優としての活動に加え、彼女は多彩な趣味と特技を持っています。趣味としては、料理、芸術鑑賞、ものづくりに親しみ、また酒や日本舞踊も嗜むなど、幅広い関心を持っています。特技には、着付けや裁縫といった手先の器用さが光るものから、スポーツ全般、そして地元の言葉である博多弁を挙げ、その多才ぶりを示しています。

キャリアの変遷としては、かつて所属していた事務所AZULでの活動を終え、2014年11月からはフリーランスとして独立した活動を開始しました。その後、2015年10月にはオフィスin.harmonyに籍を置いた時期もありましたが、提供されている2018年時点の情報によれば、再びフリーランスとして活動を展開しています。

主な出演作品

映像作品を中心に、多岐にわたるジャンルでその表現力を発揮しています。

特に、白石晃士監督作品への出演が多い点が彼女のキャリアにおいて特筆すべき点です。映画では、『超・悪人』（2011年）、『ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!』（2016年）などに出演。また、多くのファンを持つ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズでは、オリジナルビデオ作品の初期から劇場版、そして最新作まで、重要なキャラクターであるディレクター「市川実穂」役を一貫して演じ続け、このシリーズの顔として強い印象を残しています。具体的には、2012年の『FILE-01【口裂け女捕獲作戦】』に始まり、『FILE-02』、『FILE-03』、『FILE-04』といったオリジナルビデオ、劇場版・序章、最終章、さらに超コワすぎ!シリーズの『FILE-01』、『FILE-02』に出演。劇場公開作品でも、『史上最恐の劇場版』（2014年）、そして2023年の『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』に出演し、長年にわたり同役を演じきっています。

その他の映画出演としては、鈴木卓爾監督の『喫茶対岸の火事』（2012年）、森岡龍監督の『招かれた男』（2012年）、阪本順治監督の『人類資金』（2013年）、松浦健志監督の『はじまりに花束を』（2013年）や『アンチテーゼの涙』（2014年）、北宗羽介監督の『ギヤマンの刀』（2015年）など、幅広い作品で多様な役柄を演じています。また、『To the Other Side』、『Her Brother』、『Please』といった自主制作作品にも参加しています。

テレビドラマでは、『ミッドナイト・ホラー・シアター 惨劇の村』（フジCS、2011年）で希役を務めたほか、『トクボウ 警察庁特殊防犯課』（日本テレビ系列、2014年）第11話や、『世にも奇妙な物語 ファナモ 編』（フジテレビ系列、2014年）ではクリニックの受付嬢役で出演。近年では、2024年8月18日に放送された『降り積もれ孤独な死よ』（読売テレビ・日本テレビ系）第7話にスーパーの店長役で登場するなど、活動の幅を広げています。

舞台活動も行っており、Past Time With GooD CompanyやelePHANTMoonといった演劇ユニットの作品に参加。Past Time With GooD Companyの『大きな青の音』（2013年）では有田川役を演じています。

さらに、CM出演としては、イオンの「植樹1000 万本編」（2013年）や花王ケープの「フリーアレンジ」（2010年）などがあります。PVにも出演しており、布袋寅泰の『PROMISE』（2011年）、Dearzの『約束の場所〜Stay Love〜』（2013年）、絡繰ATOMの『桜華〜Sakurabana〜』（2016年）などでその姿を見ることができます。

このように、久保山智夏は映像作品を中心に、特にホラーやモキュメンタリーといったジャンルでの個性的な役柄や、長寿シリーズでの継続的な出演を通じて存在感を示しつつ、舞台やCM、PVなど多方面で表現活動を続ける女優です。

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