久保田智

久保田智（くぼた さとし）は、1977年5月16日生まれ、埼玉県出身の元プロ野球選手です。外野手として活躍しました。

プロ入り前

高校時代は、2年生の時に夏の甲子園に出場しましたが、2回戦で敗退しました。高校通算で42本塁打を記録する強打者でした。同期には木塚敦志、1年下には石井義人がおり、大学では三浦貴や小川将俊が後輩にあたります。

東洋大学に進学すると、2年春からレギュラーとして4番を任されました。しかし、秋の入替戦では日本大学の吉野誠投手の前に最後の打者となり、チームは2部降格を余儀なくされました。3年春には左膝の手術で欠場しましたが、4年春にチームが1部に復帰すると、吉野投手から本塁打を放ち雪辱を果たしました。東都大学1部リーグでは通算58試合に出場し、204打数52安打、打率.255、6本塁打、31打点を記録。1999年春季リーグでは首位打者に輝き、ベストナインにも選出されました。

大学卒業後は、川崎製鉄千葉に入社。2000年から2002年まで3年連続で都市対抗野球大会に出場しました。また、アジア大会の日本代表にも選出され、本塁打を放つなど活躍し、即戦力として期待されヤクルトに入団しました。

プロ入り後

2003年、プロ1年目の春季オープン戦では一軍で出場し、本塁打も放ちましたが、すぐに二軍降格となりました。二軍では68試合に出場し、打率.292、5本塁打、18打点を記録。フレッシュオールスターにも出場しましたが、一軍昇格はなりませんでした。

2004年、2年目のシーズンも一軍出場はなく、二軍での出場にとどまりました。75試合に出場し、打率.255、4本塁打、23打点と成績は前年より下降しました。

2005年、3年目のシーズンも二軍での出場となり、79試合に出場し、打率.284、7本塁打、37打点と成績は向上しましたが、一軍昇格は叶いませんでした。

2006年、4年目のシーズンも一軍出場はなく、入団から4年間一軍戦に出場することなく、同年10月3日に戦力外通告を受けました。この年の二軍での成績は64試合に出場し、打率.255、3本塁打、12打点でした。二軍では通算286試合に出場しましたが、一軍に上がることができませんでした。

久保田氏本人の述懐によると、一軍に上がれなかった原因としては、1年目の開幕前に右肩を負傷し、以降右肩の調子が戻らなかったこと、また打撃面においても外国人選手ほどのレベルには達していなかったことを挙げています。

引退後

引退後は、株式会社電通に入社し、その後、電通グループの株式会社電通テックでスポーツイベントのプロモーション業務を担当しています。

詳細情報

年度別打撃成績: 一軍公式戦出場なし
背番号: 00 （2003年 - 2006年）

脚注

埼玉県出身の人物一覧
東洋大学の人物一覧
東京ヤクルトスワローズの選手一覧
第14回アジア競技大会野球日本代表

関連項目

木塚敦志: 高校の同期
石井義人: 高校の1年後輩

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