久富雄一

久富雄一：日本ラグビー界のレジェンド

久富雄一選手は、日本ラグビー界において、類まれな経験と実績を持つ稀有な存在です。1978年生まれ、佐賀県出身のプロップ。そのキャリアは、社会人リーグからトップリーグ、そしてジャパンラグビーリーグワンと、日本のラグビー界の最高峰を3つの時代を通じて走り抜けた唯一無二の軌跡です。

華々しい経歴

佐賀工業高校卒業後、関東学院大学へ進学。2000年には関東学院大学ラグビー部の主将に就任し、リーダーシップを発揮しました。2001年にはNEC（現NECグリーンロケッツ東葛）に入社。そして2002年、ロシア代表戦で日本代表として初キャップを獲得。以後、21キャップを刻み、日本代表として活躍しました。

NECでの活躍を経て、2011年にはNTTドコモレッドハリケーンズ（現NTTドコモレッドハリケーンズ大阪）へ移籍。トップリーグで100試合出場という偉業を達成します。その後、2017年には日野自動車レッドドルフィンズ（現日野レッドドルフィンズ）へ加入。2018年にはトップリーグ通算150試合出場を達成し、そのキャリアを着実に積み重ねていきました。

2023年3月、日野レッドドルフィンズを退団。最後の試合となったのは、2023年1月21日の浦安D-Rocks戦でした。長きにわたる現役生活に幕を閉じましたが、その功績は色褪せることなく、日本ラグビー界に刻まれました。

記録ずくめの活躍

久富選手は、そのキャリアにおいて数々の記録を打ち立てています。2023年5月には、ジャパンラグビーリーグワン2022-23アワードの功労賞を受賞。トップリーグとリーグワンの公式戦出場試合数は177試合に及び、これは歴代最多記録です。さらに、44歳5ヶ月10日での出場は、最年長出場記録の更新という快挙も達成しています。

プロップとして

183cm、115kgという恵まれた体格を活かし、スクラムにおいては圧倒的な存在感を示しました。正確なパス、そして献身的なプレーでチームに貢献。日本代表、そして所属チームの勝利に大きく貢献しました。

長く輝いたキャリア

久富雄一選手は、日本ラグビー界の長い歴史において、まさにレジェンドと呼ぶに相応しい存在です。3つの時代、異なるチームを渡り歩きながらも、常にトップレベルで戦い続けました。その精神力、そして技術は、後進たちに大きな影響を与え続けています。長く輝いたそのキャリアは、日本ラグビー界に不滅の功績として刻まれています。

今後の活躍

現役を退いた久富選手ですが、その経験と知識は、日本ラグビー界の発展に大きく貢献していくことでしょう。指導者としての道を歩むのか、それとも別の形でラグビーに関わっていくのか、今後の動向が注目されます。

関連情報

出身地：佐賀県
ポジション：プロップ
身長：183cm
体重：115kg
日本代表キャップ数：21
所属チーム：NECグリーンロケッツ東葛、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、日野レッドドルフィンズ
* 受賞：ジャパンラグビーリーグワン2022-23アワード 功労賞

もう一度検索