久本雅美のオールナイトニッポン

久本雅美のオールナイトニッポンの軌跡

概要

『久本雅美のオールナイトニッポン』は、ニッポン放送が制作した人気の深夜ラジオ番組で、1987年2月から1988年6月まで放送されました。本番組のパーソナリティを務めた久本雅美は、その頃、日本テレビの『今夜は最高!』に出演し、多くのファンを獲得していた時期にこの番組がスタートしました。久本は、WAHAHA本舗の舞台からスカウトを受け、本番組の開始前には特別な放送にも出演していた経歴があります。

番組は、久本雅美と同じくWAHAHA本舗に所属する俳優・すずまさが共演し、ユーモアあふれるトークを展開していました。彼女の持ち味である速射トークは、毎週展開される2時間の放送を格別なものにし、多くのファンを引きつけ続けました。

番組内では、さまざまなコーナーが設けられ、内容は15分ごとに変わっていきましたが、特定のコーナーが長続きすることは少なく、常に新しい企画が登場していました。そのため、リスナーが楽しむための新鮮さが保たれていました。

音楽とイメージ

番組のオープニングテーマには、アメリカのアニメ『クマゴロー（ヨギ・ベア）』の曲が使用され、アメリカン・コミックス風の音楽が流れました。これは、当時のディレクターである原田達朗がアメコミ好きであったことから、このような選曲がされたと伝えられています。

番組のコラボレーション

本番組は、金曜の1部との連動性も特徴で、1987年8月にはパーソナリティのサンプラザ中野との共演が実現し、合計4時間の放送が行われました。また、同じWAHAHA本舗の鴻上尚史とのつながりもあり、共演イベントが行われたりしました。

最終回とその後

1988年6月24日の最終回では、鴻上が特別にゲスト出演し、リスナーからのメッセージも紹介されました。久本は感極まり、最後には出演者全員で『浪花節だよ人生は』を歌う感動的なフィナーレを迎えました。

番組は、1998年に復活を果たし、2013年にも特別番組として登場しました。

人気のコーナー

本番組では多彩なコーナーが展開されました。中でも「スケベ椅子の逆襲」では、リスナーからアイデアを募った再利用法を紹介しました。「ザ・ワールドエキサイティングショウ」では、アダルトビデオの音声にまつわるクイズも人気でした。リスナーを巻き込んだ「動物さんデパート」コーナーでは、電話出演が多く、活発な参加が見られました。これらのコーナーは、ラジオ番組としての新しい試みでした。

番組イベント

さらに、オールナイトグラフィティというイベントでは、選ばれた女性リスナーがコインランドリーで男性客のパンツを手洗いするという奇抜な企画も行われました。また、1988年にはおかまバレーボール大会が鎌倉で開催され、久本自身が大会委員長を務めるなど、リスナーとの距離を縮める試みも行われていました。

当番組は、その独自のスタイルと斬新な企画で、多くのリスナーに親しまれ、特に久本雅美というキャラクターの魅力が光る場となりました。彼女の明るい個性と切り込むようなトークが、永きにわたり多くのファンの心に残り続けています。

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