久留米工業高等専門学校

久留米工業高等専門学校について

久留米工業高等専門学校（略称：久留米高専）は、福岡県久留米市に位置する国立の高等専門学校で、1964年に設立されました。この学校は、62校の全国の高専の中で最も早く設立され、自立の精神を教育理念の根幹に据えています。

学校の特色

久留米高専は、その教育方式において学生の主体性を大切にしています。教職員の関与は必要最小限にとどめられ、学生自らが行事を企画運営するスタイルが取られています。例えば、校内放送設備は災害時などの緊急事態にのみ使用され、通常の連絡手段は掲示板が主に利用されます。このように、学生自身がキャンパスライフを主体的に作り上げる文化が育まれています。

学科と専攻科

久留米高専では、さまざまな学科が提供されています。

• - 機械工学科（A）：機械設計、流体力学、熱力学など。
• - 電気電子工学科（E）：電気回路、通信工学、情報処理など。
• - 制御情報工学科（S）：情報処理、機構学、熱/流体工学など。
• - 生物応用化学科（C）：生物化学および応用化学のコースがある。
• - 材料システム工学科（M）：材料力学、無機化学、金属物理学など。

また、専攻科として学士課程も用意されており、機械電気システム工学専攻や物質工学専攻が設けられています。

沿革

校の歴史は1939年に旧制の久留米高等工業学校として始まりました。その後、1944年に久留米工業専門学校に改称され、1949年には九州大学に包括されましたが、1951年には閉校。1964年には現行の高等専門学校として設立され、以来多くの学科や専攻が追加されてきました。特に2004年からは独立行政法人として運営されています。最近の出来事としては、2022年に弓道場で発生した花火の爆発事故があり、施設が全焼するという痛ましい事態が発生しました。

存在意義と文化

久留米高専は学生の自主性を尊重し、行事やイベントも学生主導で行われます。例えば、毎年11月には高専祭が開催され、文化祭や体育祭として豊かな学生生活を祝います。また、学校の名物と言える女装コンテストなどもあり、ユニークな行事が展開されています。

交通とアクセス

久留米高専は、バスや自転車でのアクセスが中心です。西鉄久留米駅やJR久留米駅からのアクセスはバスが主流ですが、自転車で通学する学生も多く、特に車両通学も認められているため自治体の近辺から通っている学生が多く見られます。最近では通学ルートが増え、利便性が向上しています。

著名な卒業生

在校時に多くの著名な卒業生がいます。例えば、著名な小説家乙一氏や安部龍太郎氏、さらにはロックバンドのメンバーや実業家など、多岐にわたります。これらの卒業生は、久留米高専での学びを基にそれぞれの職業で活躍し、教育の成果を示しています。

まとめ

久留米工業高等専門学校は、自立を重視した教育スタイルと、学生主体の活動が特徴です。豊富な学科と実践的なカリキュラムを通じて、未来の技術者たちを育成する重要な教育機関として位置づけられています。

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