久米勇紀

久米 勇紀（くめ ゆうき）のプロ野球選手としての軌跡

久米勇紀（1985年9月10日生まれ）は、栃木県足利市出身の元プロ野球選手で、ポジションは投手です。高校時代は主将として桐生第一高等学校の二塁手として活躍し、2003年の全国高等学校野球選手権大会ではチームのベスト4進出に貢献しました。彼の持ち味は快足と安定した守備力であり、内野手としての魅力度は高いものでした。

大学時代

明治大学に進学した久米は、入学早々に投手に転向し、その才能を開花させました。入学した年の春季リーグ戦では東京六大学野球リーグを制覇し、彼自身は試合には出場していなかったもののその経験が将来に役立ちました。大学3年次の2007年には、古川祐樹や水田裕らと共に「明大カルテット」や「M4」と称される実力派投手陣を構成しました。また、この年には北京オリンピックプレ大会の日本代表に選ばれるなど、将来が期待される選手の一人となりました。

プロ入り

2007年11月19日、久米は福岡ソフトバンクホークスから3巡目指名を受け、11月29日に入団契約を結びました。プロ入りした2008年には、開幕戦でプロ初登板を果たし、8回途中からの救援で初勝利を挙げました。この快挙は新人選手としては8年ぶりの記録であり、パ・リーグでは1959年以来の18年越しの偉業でした。シーズンを通じて40試合に登板し、防御率3.25の成績を残し、19ホールドポイントを記録するなど、チームにおいて重要な役割を果たしました。しかし、中盤以降は成績が伸び悩み、二軍落ちも経験しました。

巨人時代

2012年6月、久米はトレードで読売ジャイアンツに移籍しましたが、ジャイアンツ在籍中は一軍登板の機会が得られず、同年10月に戦力外通告を受け退団しました。

社会人野球時代

2013年には、社会人野球の日立製作所硬式野球部に入団しました。背番号は「18」となりましたが、同年限りで退部となりました。

その後の活動

2016年には学生野球資格回復研修を受け、2017年には日本学生野球協会から指導資格を認定され、学生野球選手への指導が可能となりました。実業界でのキャリアや個々の指導スキルを生かして、後輩たちに野球の楽しさを伝えています。

プライベート

明治大学では理系学部の農学部に所属していた攻撃的な座右の銘「野球は戦争」を掲げ、野球への情熱を表していました。趣味は音楽鑑賞やサッカー、スノーボードであり、特にビールを愛する一面もありました。私服として古着を好み、夢は還暦を迎えた後に古書店のオヤジになることだと語っています。

成績

久米の初登板は2008年3月20日で、以後多くの記録を残しました。初奪三振は同日の試合で成し遂げ、初ホールドや初セーブも同年に記録しました。

以上が久米勇紀のプロ選手としての経歴とその後の活動の概要です。彼のキャリアは多くの選手にとっての教訓となるでしょう。

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