久美愛厚生病院

概要

岐阜県厚生農業協同組合連合会久美愛厚生病院は、高山市における重要な医療機関の一つです。JA岐阜厚生連が運営しており、地域医療の中核を担っています。病床数は300床で、一般病床が288床、感染病床が4床、結核病床が8床となっています。病院にはヘリポートが併設されており、飛騨地域の救急医療において重要な役割を果たしています。

開設当初から1950年代にかけて、病院は多くの診療所を所有し、飛騨地方の医療の中心的な存在でした。現在では、訪問看護ステーション「ひだ訪問看護ステーション」が高山市西之一色町に、居宅介護支援事業所「吉城サテライト」が飛騨市古川町に設置されています。また、近隣にはJA岐阜厚生連看護専門学校があり、医療人材の育成にも貢献しています。

以前は、同じ高山市内にJA岐阜厚生連が運営する高山厚生病院がありましたが、2023年10月末に閉院しました。高山厚生病院の医療療養病床は久美愛厚生病院に移管され、これにより、久美愛厚生病院は更なる医療機能の強化を図っています。なお、高山厚生病院の医療療養病床の移管に伴い、久美愛厚生病院では産婦人科のうち産科事業が廃止され、婦人科事業のみとなりました。

沿革

久美愛厚生病院は、1939年に保鐙責任飛騨医療利用組合連合会によって開設されました。その後、1940年から1946年にかけて14箇所の診療所が設置されましたが、これらの診療所は1943年から1954年の間に独立または廃止されました。1941年には岐阜県信用販売購買利用組合連合会（岐阜県農業会）に移管され、1948年には現在のJA岐阜厚生連に移管、高山久美愛病院となりました。2005年には久美愛厚生病院に改称し、2012年には新築移転しました。移転後の跡地には高山警察署が移転しています。2014年には岐阜県災害拠点病院および岐阜DMAT指定病院となり、災害医療においても重要な役割を担っています。

診察科

久美愛厚生病院では、内科、外科、整形外科、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科など、多岐にわたる診療科を有しており、幅広い医療ニーズに対応しています。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR高山本線高山駅から徒歩約25分です。また、高山濃飛バスセンターからは、以下のバスを利用できます。

3番のりば 神岡線 神岡行き 「農協桐生支店前（農協前）」停留所下車、徒歩約5分
3番のりば 古川線 古川駅前行き 「農協桐生支店前（農協前）」停留所下車、徒歩約5分
5番のりば よりのらマイカー 「久美愛厚生病院前」停留所下車、徒歩すぐ

JA岐阜厚生連の病院

久美愛厚生病院の他に、JA岐阜厚生連は以下の病院を運営しています。

東濃厚生病院
中濃厚生病院
西濃厚生病院
岐北厚生病院
西美濃厚生病院

脚注

詳細については、以下の外部リンクをご参照ください。

外部リンク

久美愛厚生病院
JA岐阜厚生連

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