久能司

久能司（くのう つかさ）

久能司は、文久元年（1862年）に生まれ、昭和14年（1939年）に没した日本の陸軍軍人であり、最終階級は陸軍中将でした。彼はまた、教育者としても知られています。

生涯

越前国丸岡藩士の久能賢良の次男として、江戸藩邸で誕生しました。彼は藩校、同人社、陸軍幼年学校で学び、明治15年（1882年）に陸軍士官学校（旧5期）を卒業。同年12月25日に陸軍歩兵少尉に任官されました。

久能は、近衛歩兵連隊附、陸軍幼年学校附、陸軍士官学校教官、近衛歩兵第2旅団副官、歩兵第30連隊大隊長、歩兵第26連隊大隊長、神戸連隊区司令官、歩兵第10連隊長、歩兵第39連隊長、陸軍中央幼年学校長といった要職を歴任。その間、日清戦争と日露戦争に出征し、軍人としての経験を積みました。

明治43年（1910年）11月30日には、陸軍少将に昇進。歩兵第18旅団長、歩兵第19旅団長、臨時朝鮮派遣隊司令官を歴任しました。大正4年（1915年）3月12日、陸軍中将に任命されるとともに、予備役に編入されています。

退役後も、久能は社会活動に積極的に参加しました。大正6年（1917年）には、社団法人日本体育会副会長に就任し、日本体育会体操学校（現在の日本体育大学）校長も兼任。さらに、大正7年（1918年）からは財団法人帝国飛行協会の理事、総務理事も務めました。

栄典

1907年（明治40年）2月12日 - 従五位
1911年（明治44年）2月10日 - 正五位

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第11版（上）』人事興信所、1937年。
大日本頌徳会編纂部『遺徳顕彰録 第二輯』大日本頌徳会、1940年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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