九十九湾

九十九湾（つくもわん）

九十九湾は、石川県鳳珠郡能登町に位置する美しい湾です。能登半島の北東部、内浦に面しており、その特徴的な地形はリアス式海岸として知られています。

地名の由来

複雑に入り組んだ海岸線と多数の入り江が、九十九にも及ぶかのように見えることから「九十九湾」と名付けられました。湾内には蓬莱島と呼ばれる岩峰があり、スダジイの木々が生い茂り、独特の景観を作り出しています。

天然の良港「能登小木港」

九十九湾は、その穏やかな波から天然の良港として古くから利用され、入江の奥には能登小木港（小木港）が形成されました。港は拡張され、イカ釣り船団の拠点として発展し、北海道の函館港、青森県の八戸港と並び、スルメイカの日本三大漁港として名を馳せました。

観光スポット

九十九湾はその美しい景観が評価され、1927年（昭和2年）には日本百景に選定されました。湾内では遊覧船「イカす丸」が運航しており、海からの景色を楽しむことができます。

のと海洋ふれあいセンターでは、海の自然に関する調査研究と普及啓発を行っており、タッチプールでの生物とのふれあい体験や、シュノーケリング体験、貝殻クラフト制作、塩づくり体験など、様々なアクティビティを通じて海を身近に感じることができます。

イカの駅つくモール

能登小木港のイカ漁をPRするために整備された観光施設「のと九十九湾観光交流センター」（愛称：イカの駅つくモール）では、地元の特産品やお土産を購入することができます。

イカキング

イカの駅つくモールには、巨大なイカのモニュメント「イカキング」が設置されています。新型コロナウイルス対策の臨時交付金を活用して制作され、観光客に人気の撮影スポットとなっています。

交通アクセス

能越自動車道のと里山空港ICから車で約45分。

かつてはのと鉄道能登線が走っており、九十九[[湾小木駅]]が最寄りの駅でしたが、2005年に廃止されました。

九十九湾は、豊かな自然と歴史、そして美味しい海の幸が楽しめる魅力的な観光地です。

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