九州産交バス木山営業所

九州産交バス木山営業所について

九州産交バス木山営業所は、熊本県上益城郡益城町に位置する九州産交バスの営業所の一つです。熊本市中心部と市東部、そして熊本都市圏を結ぶ多くの路線を担当しており、地域住民の生活を支える重要な拠点となっています。

所在地と周辺施設

営業所は、益城町寺迫にあり、最寄りのバス停は「木山産交」です。また、東区戸島には駐在車庫（戸島車庫）があり、数台のバスが配置されています。かつては宮園車庫も存在しましたが、現在は廃止されています。御船町にも駐在車庫（御船車庫）があり、少数の車両が配置されています。

営業所の歴史

現在の営業所は、2007年頃に建て替え・移転されたものです。以前は道路を挟んだ場所にあり、給油設備を備えた広い営業所でしたが、施設の老朽化に伴い現在の場所に移転しました。移転当初は給油設備がありませんでしたが、後に拡張工事が行われ、給油設備が再設置されました。

担当路線

木山営業所は、主に熊本市中心部と市東部を結ぶ路線を担当しています。健軍、佐土原、戸島方面を経由する系統が多く、木山産交を発着点としています。また、産交バス（旧産交観光バス）路線の熊本 - 御船線や、木山産交から西原村・大津町を結ぶ路線も運行しています。

2016年の熊本地震の影響で一部区間が運転見合わせとなりましたが、2019年までに通常の運行体制に戻っています。また、テクノリサーチパーク周辺に設置された仮設住宅団地へのシャトルバスも運行していました。

2021年4月1日からは、熊本都市圏のバス5社による共同経営が開始され、一部路線の移管が行われました。木山営業所が担当していた「託麻南・トラックターミナル線」と「免許センター・パークドーム線」は熊本都市バスに移管され、代わりに熊本都市バスが運行していた池田京町線と池田健軍線を譲受し、池田県庁線を新設しました。

また、かつては「まちなかループバス」の運行を共同で受託していましたが、利用客の減少と乗務員不足により2024年3月末で運行を終了しています。

主な運行系統

以下に木山営業所が担当する主な運行系統を記載します。系統記号は一部省略しています。

木山産交発着
木山産交 - 小島産交
木山産交 - 中島（五丁）
木山産交 - 西部車庫
木山産交 - 川口二丁
木山産交 - 桜町BT
その他の系統
小楠記念館入口 - 西部車庫
熊本駅前 - 阿蘇くまもと空港
川口二丁・五丁・アクアドーム - 小山団地
川口二丁 - 戸島駐車場
桜町BT - 戸島駐車場
西部車庫・桜町BT - 小山団地
桜町BT - 熊本港フェリー乗り場
若葉校 - 富尾団地
富尾団地 - 県会議事堂
富尾団地 - 桜町BT
産交バス（旧：産交観光バス）管轄路線
桜町BT - 御船
木山産交 - 大津産交
* 木山産交 - 御船

車両

木山営業所では、国産4メーカーのバス車両を保有していますが、いすゞ車と日野車の割合が高いです。以前は日野車が多かったですが、近年はいすゞ車も多く導入されています。また、ノンステップバスの導入も進んでいます。県外の事業者から移籍した車両も使用されています。

2015年以降には、日野・ブルーリボンⅡや日野・ブルーリボンが新車で導入されました。また、一部の車両には旧カラーリングが施されています。御船線や山西線などでは、中型車が主に用いられています。熊本地震時には、無料バスとしてハイエースも配置されました。

空港線リムジンバスで使用されていた車両が一般路線車に転用されたり、名鉄バスから移籍した車両がスクールバスやパークアンドライド実験車として使用されたりすることもあります。

かつては、いすゞ・キュービックも多数導入されていました。

まとめ

九州産交バス木山営業所は、熊本都市圏の公共交通を支える重要な拠点です。多様な路線と車両を保有し、地域住民の生活を支えています。熊本地震からの復興にも貢献し、今後もその役割は大きいでしょう。

もう一度検索