九曲堂駅

九曲堂駅について

九曲堂駅（きゅうきょくどうえき）は、台湾高雄市大樹区にある台湾鉄路管理局（台鉄）屏東線の駅です。三等駅に分類され、様々な種類の列車が停車します。この駅は、かつて台湾糖業鉄道（台糖）旗尾線との接続駅でもあり、周辺地域への重要な交通の要所となっていました。特に旗山区や美濃区へのアクセスにおいて、重要な役割を果たしていました。

歴史

九曲堂駅の歴史は、1907年10月1日に台湾総督府鉄道の駅として開業したことから始まります。その後、1909年6月25日には台湾製糖の軽便鉄道が開業し、1910年8月20日には高砂製糖株式会社（後の塩水港製糖、台湾製糖、戦後台湾糖業公司）旗尾線の駅が開業しました。この旗尾線は、地域の砂糖輸送に大きく貢献しました。しかし、1978年には台糖旗尾線が廃止されました。駅の近代化も進められ、2016年11月には後站（東口）が着工し、2018年10月9日に供用が開始されました。

旗尾線

旗尾線は、日本資本の塩水港製糖旗尾製糖所（元・高砂製糖）で生産された砂糖を輸送するために、日本統治時代に台湾糖業鉄道として設立されました。1910年に九曲堂から旗尾まで、1912年には旗尾から竹頭角までが開通し、最終的な全長は39.4kmに達しました。この路線には、九曲堂-公館-龍目-大樹(旧称「大樹腳」)-洲子-溪埔-田寮(旧称「麻竹」)-統嶺坑(旧称「統嶺口」)-嶺口-南勝-磱碡坑-溪州-大山-武鹿-北勢-旗山-旗尾-中壇-牛埔-美濃-埤頭-竹頭角といった多くの駅がありました。砂糖輸送だけでなく、地域住民の交通手段としても重要な役割を果たしていました。1979年に全線が廃止されましたが、旗山駅は現存しており、現在は資料館「糖鐵故事館」として利用されています。

駅構造

九曲堂駅は、島式ホーム2面4線の地上駅です。ホームの1Aと2Bは、主に列車の待避に使用されます。この構造は、列車の円滑な運行を支える上で重要な役割を果たしています。

利用状況

年別の利用状況の推移については、詳細なデータが提供されています。

駅周辺

駅の周辺には、高屏渓や高屏渓旧鉄橋といった自然や歴史的な建造物があります。また、駅前には、初代下淡水渓鉄橋の建設中に殉職した技師である飯田豊二の記念碑が設置されており、彼の功績を偲ぶことができます。その他にも、全聯福利中心（スーパーマーケット）や大樹九曲堂郵局などの生活に便利な施設が駅周辺にあります。

隣の駅

台湾鉄路管理局屏東線における九曲堂駅の隣の駅は、以下の通りです。

後庄駅
六塊厝駅

脚注

詳細な情報については、以下の外部リンクをご参照ください。

外部リンク

台湾鉄路管理局
駅と周辺情報>民族（中国語）（日本語）（英語）（朝鮮語）
（旧）高雄運務段 九曲堂駅 - ウェイバックマシン（2009年3月11日アーカイブ分）（繁体字中国語）

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