九曲橋

九曲橋：中国庭園を彩るジグザグの美

九曲橋は、中国庭園において太鼓橋と並んでよく見られる橋の一つです。上から見ると橋がギザギザに曲がっており、歩を進めるごとに周囲の景色が変化する趣向が凝らされています。これにより、庭園の景観を多角的に楽しむことができるのです。

特徴

九曲橋は、多くの場合、石やコンクリートで造られており、欄干には美しい装飾が施されています。橋の曲がる角度は直角に近いものから、緩やかな曲線を描くものまで様々です。特に宋代の庭園において、その意匠が顕著に見られると言われています。

主な設置場所

九曲橋は、中国国内はもとより、世界中の中国庭園で見ることができます。代表的な場所としては、以下のものが挙げられます。

豫園（中国上海市）
西湖（中国杭州市）の曲院風荷
个園（中国揚州市）
蘇州古典園林（留園、獅子林、拙政園など）
恵州西湖（中国恵州市）
盧廉若公園（マカオ）
澄清湖（台湾高雄市）
蓮池潭（台湾高雄市）
大湖公園（台湾台北市内湖区）
本牧市民公園「上海横浜友好園」（横浜市中区）
岐阜公園の日中友好庭園（岐阜県岐阜市）
燕趙園（鳥取県湯梨浜町）
アメリカ国立植物園（ワシントンD.C.） - 个園のレプリカ（建設中）
ルイーゼ公園（ドイツ・マンハイム）

これらの庭園を訪れる際には、ぜひ九曲橋を渡り、その独特な景観美を堪能してください。

日本庭園との比較

日本庭園にもジグザグの橋が見られることがありますが、多くは木製で、自然公園の木道のような実用的なものが中心です。九曲橋のように装飾が施された石造りの橋は比較的少ないのが現状です。

関連項目

中国庭園
日本庭園

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