九条道秀

九条道秀（くじょう みちひで）

九条道秀は、1895年（明治28年）8月9日に生まれ、1961年（昭和36年）5月27日に没した、日本の宮内官、政治家、そして華族でした。彼は公爵であり、貴族院議員としても活躍しました。

経歴

東京市で九条道実・恵子夫妻の長男として生まれた九条道秀は、1923年（大正12年）に東京帝国大学文学部社会学科を卒業しました。1933年（昭和8年）2月15日、父である道実の死去に伴い、公爵を襲爵し、貴族院公爵議員に就任。貴族院では火曜会に所属し、1947年（昭和22年）5月2日の貴族院廃止までその職を務めました。

1933年（昭和8年）には掌典となり、各地への勅使としての役割も担いました。

親族

九条道秀の親族関係は以下の通りです。

父: 九条道実
母: 九条恵子
叔母: 貞明皇后（第123代大正天皇皇后）
従弟: 昭和天皇（第124代天皇）
従甥: 明仁（第125代天皇・上皇）
従姪孫: 徳仁（第126代天皇・今上天皇）
先妻: 九条文子（島津忠麿次女）
後妻: 九条成子（土山尊弘次女）
長男: 九条道弘（平安神宮宮司）

このように、皇室との繋がりが非常に深い家系であることがわかります。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日には、紀元二千六百年祝典記念章を授与されています。

まとめ

九条道秀は、華族としての地位を背景に、宮内官、政治家として活躍し、日本の近代史において重要な役割を果たしました。特に、貴族院議員としての活動や、皇室との親密な関係は、彼の人生を特徴づけるものでした。彼の足跡は、日本の華族制度や貴族院の歴史を研究する上で貴重な資料となっています。

参考文献

『人事興信録』第14版上巻、人事興信所編、人事興信所、1943年。
『議会制度百年史：貴族院・参議院議員名鑑』衆議院・参議院編、大蔵省印刷局、1990年。
『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館編、吉川弘文館、1996年。

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