亀山八幡宮 (下関市)

亀山八幡宮

亀山八幡宮は、山口県下関市に位置する神社で、その歴史は貞観元年にまで遡ります。旧社格は県社、現在は神社本庁の別表神社であり、「亀山さま」「亀山さん」として地域の人々に親しまれています。

ご祭神

主祭神は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。加えて、仁徳天皇と武内宿禰も祀られています。

歴史

859年（貞観元年）、行教が宇佐から石清水八幡宮へ八幡神を勧請する途中、亀山に碇泊した際、神託によりこの地にしばらく神を祀ったのが起源とされています。関門海峡鎮護の神社として、大内氏や毛利氏など歴代領主の崇敬を受け、下関の総鎮守、長門国三宮として重んじられました。

明治時代に入り、1874年（明治7年）に郷社、1890年（明治23年）に県社へと昇格。1968年（昭和43年）には神社本庁の別表神社に加列されました。

境内には、山陽道の終点を示す石碑が建てられています。

境内

境内には、本殿のほか、様々な摂末社や見どころがあります。

宮地嶽神社：息長足比売命・勝村大神・勝頼大神を祀る
熊鷹稲荷神社：倉稲魂命を祀る
恵比須神社：事代主神・大国主命を祀る

その他、大鳥居、亀山八幡宮儀式殿、亀山砲台跡、伊藤博文夫妻ゆかりのお亀茶屋跡、中野水月の句碑、林芙美子文学碑、扇塚、太閤蘇鉄、針塚、金子みすゞ詩碑、宗祇句碑、山陽道碑、昭和天皇御製碑、力石、お亀明神社、お亀いちょう、亀の池、日本一のふくの像、神亀、子持ち狛犬、玉紫の玉垣などがあります。

床屋発祥の地

鎌倉時代後期、亀山天皇に仕えていた武士が宝刀紛失の責任を取り、息子と共に京都から下関に移り住み髪結いの技術を習得。店は亀山八幡宮のある中之町に位置し、床の間に立派な祭壇があったことから「床屋」と呼ばれるようになりました。1995年（平成7年）には境内に床屋発祥の地記念碑が建てられ、山口県理容生活衛生同業組合が毛髪供養祭を毎年行っています。

その他

鳥居の神額にある「山」の字の左下には、1958年頃に野球のボールが偶然はまり込み、現在まで落下していないという珍しい現象が起きています。そのため、高校球児が必勝祈願に訪れたり、「落ちない」ボールにあやかって受験生が合格祈願をしたりするスポットとなっています。

アクセス

JR山陽本線下関駅からサンデンバスで7分、「唐戸」下車後、徒歩3分

周辺情報

唐戸市場
カモンワーフ
唐戸桟橋
旧下関英国領事館
旧秋田商会ビル
下関南部町郵便局
* 赤間神宮


亀山八幡宮は、歴史と文化が息づく、魅力あふれる神社です。下関にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

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