亀山市立図書館

亀山市立図書館の概要

亀山市立図書館は三重県亀山市御幸町に位置する公立図書館で、近隣には関町泉ケ丘に関図書室も併設されています。この図書館は1928年に亀山町立図書館として開館し、以来文教都市としての亀山を支え続けてきました。市民ボランティアの協力を得て、1986年から2020年まで「テレホン童話」事業も実施し、地域の文化振興に寄与してきました。

歴史

亀山市はかつて東海道の宿場町であり、また伊勢亀山藩の城下町としての歴史を持っています。亀山藩主が学問を重要視したため、文教都市の基盤が築かれました。1928年に開館した亀山町立図書館は、亀山尋常高等小学校内に位置し、当時から多くの市民が利用していました。1937年には新しい建物に移転し、その後も様々な施策を通じて成長を遂げました。

戦後の1947年には亀山城の多門櫓で活動を再開し、新たなスタートを切りました。この時期、多くの市民の協力を得ながら蔵書数や利用者数を増加させていきました。1954年に市に昇格した際には図書館名も改称され、その後も地域のニーズに応える形でサービスを拡充していきます。

1980年には新しい図書館が完成し、その後移動図書館のサービスや、蔵書のデジタル化も進められました。2020年には新型コロナウイルス影響で一時閉館しましたが、利用者への対応をしっかりと行いつつ、その後もさまざまな施策が実施されています。

駅前の新たな図書館

2023年には亀山駅前に移転した新しい図書館が開館しました。この新施設は4階建てで、利用者が静かに過ごせるスペースと、交流を楽しむことができる場所が設けられています。また、文化情報プラザも設置され、地域の特色を反映した展示が行われています。各階には親子向けのフロアや、学習室があり、しっかりとした利用者支援も行っています。

利用案内

新しい図書館は、開館時間が9時から20時（展示エリアは21時まで）で、休館日は火曜日や特別整理期間、年末年始と設定されています。亀山市に居住、通勤、通学している方々に貸出しが行われており、図書は10冊、雑誌は3冊まで借りることができます。また、長期貸出や予約、団体貸出も可能です。

関図書室について

亀山市立図書館には、関町に位置する関図書室もあり、こちらも地域住民に利用されています。所蔵されている書籍は様々で、公開イベントも実施されています。関図書室の設立は1959年にさかのぼり、1979年には現在の施設に移転しました。利用登録の際には身分証明書などが必要ですが、地域の交流の場として重要な役割を果たしています。

特徴

亀山市立図書館は郷土資料や外国語図書の所蔵に力を入れています。郷土資料としては、かつての藩校や文士の残した書籍があり、また外国人のための図書も取り揃えています。さらに、青少年向けのプログラムも展開し、地域の文化を広める活動に取り組んでいます。

終わりに

亀山市立図書館はその歴史、地域貢献、利用者に寄り添う姿勢で地元に根付いた文化的な資源として存続し続けています。今後も多様なサービスを提供し、新たな利用者のニーズに応え続けることでしょう。

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