亀山昇太郎

亀山 昇太郎（かめやま しょうたろう）

2002年9月17日生まれの日本のラグビーユニオン選手。主にプロップとしてプレーし、ジャパンラグビーリーグワンに加盟するNECグリーンロケッツ東葛の一員として活躍している。

略歴

ラグビーとの出会いと学生時代の飛躍

亀山選手のラグビーキャリアは、わずか4歳という幼少期に、地元の岡山ラグビースクール（岡山県岡山市）で始まった。早くから楕円球に親しみ、その才能を開花させていく。

中学進学時には、ラグビーの名門として知られる茨城県つくば市の茗溪学園中学校へ。中学時代から右プロップのポジションで頭角を現し、その才能を確固たるものとした。茨城県中学校代表にも選ばれ、全国中学生ラグビーフットボール大会に出場し、全国の舞台を経験した。

茗溪学園高等学校へ進学後も、プロップとしてチームの中心選手であり続けた。高校3年間を通じて、ラグビー選手にとっての聖地ともいえる全国高等学校ラグビーフットボール大会（花園）に連続出場するという偉業を達成。強豪校で不動の存在として活躍した。

高校2年生の時には、世代別の日本代表であるU17日本代表に選出される栄誉に浴した。そして、第27回日・韓・中ジュニア交流競技会にU17日本代表の一員として出場し、国際的な舞台で自らの力を試す機会を得た。この経験は、その後の成長に大きな影響を与えたことだろう。

早稲田大学でのさらなる成長

2021年、日本の大学ラグビー界における名門中の名門、早稲田大学に進学。早稲田大学ラグビー蹴球部に入部し、新たなレベルでの挑戦を開始した。大学でもその実力はすぐに認められ、1年生の頃から関東大学対抗戦といった主要な公式戦に先発メンバーとして出場を果たした。これは、早稲田大学のような競争の激しい環境においては異例のことであり、彼への期待の大きさを物語っている。

最終学年となる4年生時には、チームの主力プロップとして揺るぎない地位を確立。関東大学春季大会、伝統ある関東大学対抗戦、そして大学ラグビーの頂点を決める全国大学選手権と、チームが出場した全ての公式戦において、全試合に先発出場を果たした。これは、チームにとって不可欠な存在であったこと、そして体力、技術、精神力の全てにおいて高いレベルにあったことの証である。

プロリーグへの挑戦

大学での活躍が認められ、2025年1月23日には、ジャパンラグビーリーグワンに所属するNECグリーンロケッツ東葛へのアーリーエントリーでの加入が正式に発表された。大学在学中にプロ契約を結び、早期にトップリーグの舞台へ足を踏み入れることになった。

そして、その発表から間もない2025年2月22日、ジャパンラグビーリーグワンの第6節、江東ブルーシャークス戦において、途中出場ながらリーグワン公式戦への記念すべき初出場を果たした。長年の努力が実り、プロフェッショナルとしての第一歩を踏み出した瞬間である。

同年3月には、早稲田大学を卒業。学生アスリートとしてのキャリアを終え、完全にプロフェッショナルラグビー選手として新たな道を歩み始めている。NECグリーンロケッツ東葛での今後の活躍が期待される若手プロップの一人である。

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