亀川史華

亀川史華：競輪界の多才な選手

亀川史華（かめかわ ふみか）は、1991年5月9日生まれで兵庫県出身の元女子競輪選手です。彼女は日本競輪選手会新潟支部に所属し、長野県を登録地としていました。競輪学校第110期生であり、彼女の師匠は奥谷広巳選手です。

競輪一家に生まれた経歴

亀川は競輪選手の家系に生まれました。祖父、父、叔父が全て元競輪選手で、彼女自身も三世選手と言われています。にもかかわらず、競輪に興味を持ったのは遅咲きでした。若い頃は母の体調が優れなかったのを受けて医師になることを目指し、勉学に励んでいました。しかし、父親の引退レースを見たのをきっかけに、競輪の世界に足を踏み入れることになります。

美容師からの転身

少女期を経て中学校を卒業した後、亀川は大阪美容専門学校に進学し、美容師としてキャリアをスタートさせます。また、モデルの仕事にも関わりながら、美容師として成長していきました。しかし、キャリアの行き詰まりを感じた23歳の時、父親のサイクリングに誘われたことで、自転車に魅了されます。父の後ろ姿を見て「かっこいい」と感じ、自身も競輪選手を目指す決心を固めました。

競輪選手としての第一歩

2014年12月24日、亀川は競輪学校の技能試験に合格し、在校競走成績は9位（4勝）でした。2016年には名古屋競輪場でデビューし、初めての勝利は同年11月の久留米競輪場で得ることができ、さらに翌2017年8月には岸和田競輪場での初優勝を果たします。広告契約も結び、競技の場でも注目される選手となります。

苦難と再起

しかし、選手としての道は決して平坦ではありませんでした。亀川は病気や腰痛に苦しむことが多く、長期欠場を余儀なくされました。特に2022年6月から2023年4月の間は約10ヶ月間に及ぶ欠場を経験し、これを経て5月から再びレースに復帰しました。2023年には同期の黒河内由実がいる新潟支部に移籍するも、成績に悩む日々が続きました。

現役引退と通算成績

最後のレースは2024年6月の弥彦でのものであり、以降は再び長期の欠場が続きました。そして、2024年10月31日に選手登録が消除され、競輪選手としての道を終えました。現役時代の通算成績は433戦、48勝、優勝は7回という輝かしいものでした。

テレビ出演

亀川は競輪選手としての活動のみならず、テレビ番組にも出演しています。その一例として、2016年に放送された『明石家さんまの転職DE天職』に父とともに出演しました。これにより、より多くの人々にその姿を知ってもらう機会を得ました。

亀川史華の競輪選手としての道のりは、さまざまな経験や試練に満ちていましたが、その背後には強い意志と家族の支えがあったことが伺えます。

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