予算決算及び会計令

予算決算及び会計令（予決令）

予算決算及び会計令（以下、予決令）は、国の会計事務を円滑に進めるために制定された勅令であり、会計法の施行令としての役割を担っています。この法令は、国の歳入の徴収、支出、支出負担行為、契約など、国におけるお金の動き全般について詳細な規定を設けています。

法令の概要

予決令は、昭和22年勅令第165号として公布されました。日本国憲法の施行に伴い、政令としての効力を持つこととなりました。その所管は財務省主計局法規課および理財局国庫課であり、日本銀行業務局国庫業務課と連携しながら執行されています。略称として「予決令」という名称が用いられています。

構成

予決令は、以下の章で構成されています。

1. 総則：定義、会計年度所属区分、出納整理期限など、予決令全体の基本的事項を定めています。
2. 予算：予算の作成、執行、支出負担行為の実施計画、支払計画など、予算に関する一連の手続きを規定しています。
3. 決算：決算の手続きについて定めています。
4. 予算の繰越等：予算の繰越や不用額の処理について規定しています。
5. 収入：歳入の徴収、収納、返納金の戻入、報告など、収入に関する事務手続きを規定しています。
6. 支出負担行為及び支出：支出負担行為、支出の確認、支出総則、小切手等の振出し、支出の特例、支払、報告など、支出に関する詳細な規定を設けています。
7. 契約：総則、一般競争契約（一般競争参加者の資格、公告及び競争、落札者の決定等）、指名競争契約、随意契約、契約の締結、契約の履行、雑則など、契約に関する幅広い規定を設けています。
8. 国庫金及び有価証券：保管金及び有価証券、国庫金の出納、日本銀行の計算報告及び出納証明など、国庫金に関する規定を設けています。
9. 出納官吏：総則、責任、検査及び証明など、出納官吏に関する規定を設けています。
10. 帳簿：帳簿の種類、記載方法などについて規定しています。
11. 雑則：その他の細則について規定しています。

予決令の重要性

予決令は、国の財政運営における透明性と公正性を確保するための重要な役割を果たしています。予算の作成から執行、決算に至るまで、一連の会計処理を明確に規定することで、国民の税金が適切に使われるように管理しています。

関連事項

予決令と関連する事項として、以下のものが挙げられます。

競争入札
予定価格論

これらの事項は、国の契約事務における公正性、透明性、効率性を確保するために重要な役割を果たしています。

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