事代主神社 (鳴門市)

事代主神社（ことしろぬしじんじゃ）

徳島県鳴門市撫養町南浜に鎮座する事代主神社は、地域の人々から「鳴門えびす」の名で愛される神社です。その創建の歴史は詳らかではありませんが、古くからこの地に根付き、信仰を集めてきたことが伺えます。

歴史

事代主神社の歴史は、正確な創建時期を含め、不明な点が多く残されています。しかし、毎年1月に行われる「えびす祭り」は、この神社の歴史と伝統を今に伝える重要な行事です。

この祭りで特に有名なのが「御湯神楽」です。拝殿前で大きな釜を用いてお湯を沸かし、その中に酒、塩、米を加えて清めます。巫女が笹をお湯に浸し、両手に持って勢いよく振り、そのお湯のしぶきを浴びることで、参拝者は無病息災のご利益を得られると信じられています。この神事は、神社の歴史と人々の信仰が深く結びついていることを象徴しています。

また、境内には、俳聖・松尾芭蕉の句碑が建立されています。この句碑には「白雪や つもれば つもる 色もなし」と刻まれており、訪れる人々に静寂と風情を感じさせてくれます。

祭神

事代主神社の主な祭神は以下の通りです。

事代主命（ことしろぬしのみこと）
大国主命（おおくにぬしのみこと）

これらの神々は、人々の生活を守り、福をもたらすとされています。

境内社

事代主神社の境内には、以下の境内社も祀られています。

大山祇神社（おおやまづみじんじゃ）
秋葉神社（あきはじんじゃ）
皇太神宮（こうたいじんぐう）
塩竈神社（しおがまじんじゃ）
猿田彦神社（さるたひこじんじゃ）
天満神社（てんまんじんじゃ）
稲荷神社（いなりじんじゃ）

これらの境内社もまた、地域の人々の信仰を集めています。

交通

事代主神社へのアクセスは以下の通りです。

鉄道: JR鳴門線「撫養駅」より徒歩約1分。
* 自動車: 神戸淡路鳴門自動車道「鳴門インターチェンジ」より車で約15分。

撫養駅からは徒歩すぐという利便性の高さも魅力です。

まとめ

事代主神社は、古くから地域の人々に愛され、信仰されてきた神社です。特に、毎年1月のえびす祭りで行われる「御湯神楽」は、無病息災を願う人々の熱意と神社の歴史を今に伝える重要な行事です。また、境内には松尾芭蕉の句碑があり、訪れる人々に歴史と文化を感じさせてくれます。鳴門を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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