二ツ井今泉道路

二ツ井今泉道路

二ツ井今泉道路は、秋田県能代市二ツ井町小繋から北秋田市坊沢に至る、国道7号の自動車専用道路であり、高規格幹線道路として位置づけられています。この道路は、日本海沿岸東北自動車道に並行する国道7号の代替路として、2012年度に事業化されました。

概要

日本海沿岸東北自動車道の二ツ井白神ICから大館能代空港IC間は、長らく基本計画区間として扱われていました。しかし、地域住民へのアンケート調査などを通じて早期開通への要望が高まり、2011年8月に計画段階評価が完了、翌2012年度に事業化へと進みました。

当初は新規の自動車専用道路建設も検討されましたが、費用圧縮と早期開通を求める意見が多かったため、既存の二ツ井バイパス（国道7号）の改良と、二ツ井今泉道路（バイパス道路）の新設、そして秋田県道325号大館能代空港西線の改良工事（鷹巣西道路）を組み合わせる形で事業が進められることとなりました。

開通後は、秋田自動車道二ツ井白神ICから国道7号現道（二ツ井バイパス）を経由して当道路に接続し、終点の今泉ICからは県道大館能代空港西線（鷹巣西道路）を経由して、鷹巣大館道路へと連続する計画でした。

当初は2023年度の開通を目指していましたが、2022年8月の豪雨による斜面崩落が発生し、対策工事に時間を要することから、開通時期の見直しが発表されました。

また、今泉IC - 蟹沢IC間については、当初、既存の県道大館能代空港西線を改良する予定でしたが、翔鷹大橋の一部がエクストラドーズド橋であり、高規格道路ネットワークに必要な耐震補強が困難であることから、別線整備の方針に転換されました。この区間については整備主体が未定でしたが、最終的に本事業に組み込み、別線整備することが決定されました。

路線データ

延長：5.9 km（当初4.5 km）
起点：秋田県能代市二ツ井町小繋
終点：秋田県北秋田市坊沢（当初は同市今泉）
道路規格：第1種第3級
設計速度：80 km/h
道路幅員：13.5 m（土工部）
車線幅員：3.5 m
車線数：完成2車線
最小曲率半径：700 m
最急縦断勾配：4.0 %

インターチェンジなど

歴史

2011年8月24日：国土交通省が整備計画策定の前提となる計画段階評価に着手。
2011年12月17日：国土交通省が二ツ井バイパスと連続する二ツ井今泉道路の事業費を予算に盛り込む。
2012年度：事業化。
2012年8月24日：中心杭設置式を開催。
2013年度：用地着手。
2014年度：工事着手。
2020年2月6日：トンネル工事が順調に進捗した場合、2023年度に開通する予定であることを公表。
2022年11月22日：開通時期を工程精査のため2023年度から未定とすることを発表。
2022年12月19日：今泉IC - 蟹沢IC間を事業に組み込み計画変更。
2024年6月27日：小繋IC - 今泉IC間の開通時期を2025年度とすることを発表。

路線状況

主要構造物

小繋トンネル（仮称）：1153.0 m
今泉第一トンネル（仮称）：797.0 m
* 今泉第二トンネル（仮称）：307.0 m

今後の展望

二ツ井今泉道路は、地域間の連携強化や観光振興に寄与することが期待されています。早期の全線開通が望まれます。

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