日本海沿岸東北自動車道

日本海沿岸東北自動車道（日沿道）とは

日本海沿岸東北自動車道（にほんかいえんがんとうほくじどうしゃどう、略称：日沿道）は、新潟県を起点とし、東北地方の日本海沿岸を縦貫する国土開発幹線自動車道です。この道路は、日本海国土軸の強化を目的としており、北陸自動車道や東北縦貫自動車道（東北自動車道）と接続し、広範囲な地域間の連携を促進します。

概要

日沿道は、以下の区間を含む高速自動車国道として指定されています。

重複区間:
鶴岡市 - 酒田市: 東北横断自動車道酒田線
秋田市: 東北横断自動車道釜石秋田線
秋田県鹿角郡小坂町 - 青森市: 東北縦貫自動車道弘前線

道路名称:
新潟空港IC - 朝日まほろばIC、あつみ温泉IC - 遊佐鳥海IC、象潟IC - 河辺JCT: 日本海東北自動車道
河辺JCT - 二ツ井白神IC、蟹沢IC - 小坂JCT: 秋田自動車道
小坂JCT - 青森IC: 東北自動車道

事業路線名

日沿道は、以下の事業路線名で構成されています。

日本海沿岸東北自動車道: 新潟空港IC - 荒川胎内IC
日本海沿岸東北自動車道（新直轄区間）: 荒川胎内IC - 朝日まほろばIC
国道7号 朝日温海道路: 朝日まほろばIC - あつみ温泉IC
日本海沿岸東北自動車道（新直轄区間）: あつみ温泉IC - 鶴岡JCT
東北横断自動車道酒田線: 鶴岡JCT - 酒田みなとIC
日本海沿岸東北自動車道（新直轄区間）: 酒田みなとIC - 遊佐鳥海IC
国道7号 遊佐象潟道路: 遊佐鳥海IC - 象潟IC
国道7号 象潟仁賀保道路: 象潟IC - 仁賀保IC
国道7号 仁賀保本荘道路: 仁賀保IC - 本荘IC
日本海沿岸東北自動車道（新直轄区間）: 本荘IC - 岩城IC
日本海沿岸東北自動車道: 岩城IC - 河辺JCT
東北横断自動車道釜石秋田線: 河辺JCT - 秋田北IC
国道7号 秋田外環状道路（東北横断自動車道釜石秋田線に並行）: 秋田北IC - 昭和男鹿半島IC
日本海沿岸東北自動車道: 昭和男鹿半島IC - 琴丘森岳IC
国道7号 琴丘能代道路: 琴丘森岳IC - 二ツ井白神IC
国道7号 二ツ井バイパス（基本計画区間）: 二ツ井白神IC - 小繋IC（仮称）
国道7号 二ツ井今泉道路: 小繋IC（仮称） - 蟹沢IC
秋田県道325号（一部鷹巣西道路）: 蟹沢IC - 大館能代空港IC
国道7号 鷹巣大館道路: 大館能代空港IC - 二井田真中IC
国道7号 大館西道路: 二井田真中IC - 大館市商人留
日本海沿岸東北自動車道（新直轄区間）: 大館市商人留 - 小坂JCT
東北縦貫自動車道: 小坂JCT - 青森IC

沿革

1987年: 第四次全国総合開発計画で日本海沿岸縦貫自動車道が構想
1987年: 国土開発幹線自動車道建設法改正により、国幹道の予定路線に指定
1989年: 基本計画が告示（新潟 - 村上、本荘 - 河辺、秋田 - 琴丘）
1991年: 基本計画が告示（村上 - 朝日、温海 - 鶴岡、象潟 - 本荘、大館 - 小坂）
1995年: 道路審議会答申で、並行する一般国道自動車専用道路による代替が示される
1997年: 基本計画が告示（朝日 - 温海、酒田 - 象潟、琴丘 - 大館、新潟 - 中条）

開通情報

新潟空港IC - 荒川胎内IC

1991年: 整備計画策定（有料方式）
1993年: 施行命令
2002年: 新潟空港IC - 聖籠新発田IC、聖籠新発田IC - 中条ICが開通

荒川胎内IC - 朝日まほろばIC

1996年: 整備計画策定（有料方式）
1998年: 施行命令
2006年: 新直轄方式に切り替え
2010年: 荒川胎内IC - 神林岩船港ICが開通
2011年: 神林岩船港IC - 朝日まほろばICが開通

朝日まほろばIC - あつみ温泉IC

2011年: 計画段階評価に着手
2013年: 一般国道7号朝日温海道路として新規事業化

あつみ温泉IC - 鶴岡JCT

1996年: 整備計画策定（有料方式）
1997年: 施行命令
2003年: 新直轄方式に切り替え
2012年: 開通

酒田みなとIC - 遊佐鳥海IC

2009年: 整備計画策定（新直轄方式）
2020年: 酒田みなとIC - 遊佐比子ICが開通
2024年: 遊佐比子IC - 遊佐鳥海ICが開通

遊佐鳥海IC - 象潟IC

2011年: 計画段階評価に着手
2013年: 一般国道7号遊佐象潟道路として新規事業化

象潟IC - 仁賀保IC

2012年: 金浦IC - 仁賀保ICが開通
2015年: 象潟IC - 金浦ICが開通

仁賀保IC - 本荘IC

2007年: 両前寺仮出入口 - 本荘ICが開通
2012年: 仁賀保IC - 両前寺仮出入口が開通、両前寺仮出入口廃止

岩城IC - 河辺JCT

1996年: 整備計画策定（有料方式）
1997年: 施行命令
2003年: 新直轄方式に切り替え
2007年: 開通

昭和男鹿半島IC - 琴丘森岳IC

1992年: 整備計画策定（有料方式）
1993年: 施行命令
2001年: 秋田空港IC - 河辺JCTが開通
2002年: 岩城IC - 秋田空港ICが開通

琴丘森岳IC - 二ツ井白神IC

1991年: 整備計画策定（有料方式）
1993年: 施行命令
2002年: 秋田自動車道として開通

二ツ井白神IC - 大館能代空港IC

2011年: 計画段階評価に着手
2012年: 国道7号（現道）と秋田県道325号大館能代空港西線の改良工事・バイパス工事で事業化
2020年: 鷹巣西道路・蟹沢IC - 大館能代空港IC間が開通
2022年: 今泉IC - 蟹沢IC間について別線（自動車専用道路）での整備が妥当とする案が提言

大館能代空港IC - 大館市

1998年: 大館西道路 大館南IC - 釈迦内仮出入口（大館北IC）間を暫定2車線で供用開始
2011年: 大館西道路 二井田真中IC - 大館南IC間が暫定2車線・一部4車線で供用開始
2013年: 大館西道路 大館北IC - 大館市商人留間の暫定2車線での供用開始により、大館西道路が全線開通。同時に、釈迦内仮出入口を大館北ICに名称変更
2016年: 鷹巣大館道路 鷹巣IC - 二井田真中IC間開通
2018年: 鷹巣大館道路 大館能代空港IC - 鷹巣IC間開通

大館市 - 小坂JCT

1996年: 整備計画策定（有料方式）
1998年: 施行命令
2003年: 新直轄方式に切り替え
2004年: 起工式
2012年: 小坂JCT手前に地域活性化インターチェンジ・小坂西IC（仮称）の連結許可
2013年: 秋田自動車道として開通し、仮称の小坂西ICが小坂北ICに決定

今後の開通予定

2025年度: 小砂川IC - 象潟IC
2025年度: 二ツ井今泉道路・小繋IC - 今泉IC
2026年度: 遊佐鳥海IC - 吹浦IC
2027年度頃: 朝日まほろばIC - あつみ温泉IC

道路名

日本海東北自動車道（新潟空港IC - 朝日まほろばIC、あつみ温泉IC - 酒田みなとIC、象潟IC - 河辺JCT）
秋田自動車道（河辺JCT - 二ツ井白神IC、蟹沢IC - 小坂JCT）
東北自動車道（小坂JCT - 青森IC）

備考

2025年以降に移転もしくはリニューアルされる道の駅があります。

道の駅鳥海 - 遊佐鳥海インターチェンジ付近に移転（予定）
道の駅あつみ - 鼠ヶ関インターチェンジ付近に移転（2027年4月）
* 道の駅朝日 - アクセス道路を整備予定(2027年)

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