二万坪駅

二万坪駅について

概要

二万坪駅（にまんだいらえき）は、台湾の嘉義県にある阿里山森林鉄路の阿里山線の一駅で、標高は約2,000メートルです。その名前の由来は、かつて周囲で伐採された樹木が集積された平地の面積が約20,000坪に及んでいたことから来ています。

しかし、近年の自然災害により、その実際の面積はわずか4,000坪ほどに減少しています。この駅は、観光地としての機能も持ち合わせており、訪れる人々に美しい自然を提供しています。

駅の構造

この駅は木造の単式ホームを持つ地上駅で、1面1線のシンプルな構造となっています。開業当初は、デルタ線と機関車庫もありましたが、現在はその機能は変化しています。

利用状況

二万坪駅は、2017年に運行が再開され、阿里山駅発の週1便のクルージング列車が停車する第一分道駅での折り返しと、祝山線の祝山駅に向かう役割を果たしています。そのため、観光客を含む多くの利用者にとって、重要な交通拠点となっています。

駅周辺の名所

駅の近くには、いくつかの観光名所があります。中国青年救国団阿里山青年活動センターや二萬坪風景区があり、特に自然の美しさを楽しむことができます。さらに、歴史を物語る記念碑も点在しています。

歴史的記念碑

• - 二宮英雄殉職碑：1912年1月8日、当時の測量作業中に倒木が直撃し、殉職した日本人技師を慰霊するために設置されています。彼の享年は37歳でした。
• - 進藤熊之助殉職紀念碑：1913年2月11日、屏遮那駅付近で試運転中の列車が脱線し、殉職した技師を記念しています。彼は41歳で亡くなり、最初は嘉義公園に設置され、その後この地に移されました。
• - 従七位進藤熊之助君殉職碑：進藤技師と共に殉職した7名の部下を記念する碑も1915年に設置されています。

歴史

二万坪駅は、1912年の10月1日に開業し、その後、1914年には当駅から旧阿里山駅への延伸が実現しました。しかし、1999年の921大地震や2009年の八八水害など、いくつかの災害によって一時的に運行が中止されました。2017年に第一分道駅までの復旧が完成し、再び利用可能になりました。特にデルタ線も活用され、観光地としての機能を強化しています。

隣接駅

当駅の隣には、阿里山森林鉄路の阿里山線があり、第一分道駅からのアクセスが可能です。これにより、訪れる観光客は簡単に自然豊かな周辺への移動ができるようになっています。

まとめ

二万坪駅はその壮大な自然環境と豊富な歴史を持つ観光地点であり、訪れる人々に様々な体験を提供しています。自然を満喫するための出発点として、多くの観光客にとっての魅力的なスポットとなっています。

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