中国青年救国団

中国青年救国団（ちゅうごくせいねんきゅうこくだん）は、台湾における社団法人であり、略称は救国団として知られています。その前身は中国青年反共救国団でした。

沿革

1952年、当時の総統である蔣介石は、反共復国という国策のもと、青年層への政治思想教育の必要性を認識しました。同年3月29日の青年節演説で、蔣介石は青年組織の設立を提唱し、その事業は蔣経国によって具体化されました。10月31日には、行政院が「中国青年反共救国団籌組原則」を公布し、「中国青年反共救国団」が台北市に設立され、蔣経国が初代主任に就任しました。

設立当初、この組織は中国国民党が大陸統治時代に組織した三民主義[[青年団]]に類似した、政府系の政治組織としての性格が強く、国防部との従属関係も存在していました。しかし、政治環境の変化に伴い、救国団は政治団体としての役割から、週末や長期休暇中の青少年向けのイベント、旅行、留学などを企画・運営する組織へと変貌を遂げました。主な対象は、高校生や中学生といった青少年層でした。

1989年8月28日、救国団は人民団体法に基づき、内政部および台北地方法院に「教育、サービスを中心とした公益社団法人」として申請、登録されました。これにより、反共団体としての性格から、正式に政治組織機構から離脱し、社会法人へと転換しました。しかし、救国団の政治的影響力は依然として強く、高校教科書の編纂が民間に開放される以前には、政治色の強い軍訓課程の教科書が救国団支配下の幼獅文化出版によって出版されるなど、教育分野においても影響力を保持していました。

2000年10月25日、救国団は団員大会臨時会において、「中国青年救国団」と名称を改めることを決定しました。

2017年には、民進党政権による国民党の不当資産返還政策の一環として、最高法院は中国青年救国団本部のある志清大樓ビルを国家に返還するよう命じ、また、不当に安い賃料で利益を得ていたとして、その差額を支払うよう判決が下されました。2018年8月7日には、行政院不当党産処理委員会が救国団を国民党の付属組織と認定し、全資産を凍結すると発表しました。

歴代主任

蔣経国（1952年10月31日 - 1973年5月3日）
李煥（1973年6月1日 - 1977年12月31日）
李元簇（1978年1月1日 - 1978年6月30日）
宋時選（1978年7月1日 - 1979年2月13日）
潘振球（1979年2月13日 - 1987年3月16日）
李鍾桂（1987年3月16日 - 2005年2月16日）
林烱垚（2005年2月16日 - 2008年2月15日）
周逸衡（2008年8月1日 - 2010年7月31日）
張德聰（2010年8月1日 - ）

ボランティア組織

zh:嚕啦啦

関連項目

自由民主党[[青年局]]

外部リンク

中国青年救国団

もう一度検索