二俣本町駅

概要

二俣本町駅（ふたまたほんまちえき）は、静岡県浜松市天竜区の二俣町二俣に所在する、天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の駅です。オンラインストアを運営する企業のネーミングライツにより、「セカンドステージハマニ」という副駅名が付けられています（この副駅名は2024年 3月31日までの期間限定です）。駅は天竜浜名湖線の沿線でも、二俣地区の中心部に比較的近い場所に位置しています。

歴史

当駅は、もともと国鉄二俣線の駅として、1956年（昭和31年）12月15日に開設されました。開業からわずか2年後の1958年（昭和33年）11月1日には、遠州鉄道の気動車が西鹿島駅から当駅を経由し、さらに先の遠江二俣駅まで乗り入れるようになりました。しかし、この遠州鉄道による乗り入れは長くは続かず、1966年（昭和41年）10月1日には廃止されています。

その後、国鉄の路線再編計画の一環として、二俣線は第三セクター鉄道へ転換されることになりました。1987年（昭和62年）3月15日、二俣線は天竜浜名湖鉄道に引き継がれ、二俣本町駅も同社の駅として新たなスタートを切りました。

比較的新しい動きとしては、2022年（令和4年）4月1日にハマニ化成が駅名のネーミングライツを取得したことが挙げられます。これにより、駅名に「セカンドステージハマニ」という副名称が加わり、「二俣本町（セカンドステージハマニ）駅」となりました。この契約は2024年 3月31日まで有効とされています。

駅構造

二俣本町駅は高架駅であり、築堤の上に設けられた島式ホーム1面1線構造を有しています。列車の運行は単線で行われており、ホームは1つだけです。

現在の駅は無人駅となっており、駅員の配置はありません。ホームから階段を下りた場所に駅舎が設けられています。この駅舎は、かつて西側が待合室、東側が駅員事務室として利用されていました。天竜浜名湖鉄道による駅舎の活用策の一環として、東側部分にはかつて飲食店「手打ちそば葉月」が入居していましたが、この店舗は経営者の健康上の理由により、2018年（平成30年）10月に閉店しました。

閉店後、駅舎は改装を経て、新しい形で活用されることになりました。2019年（令和元年）5月には、沿線への旅行や観光の拠点となる宿泊施設「駅舎ホテルINN MY LIFE」としてオープンしました。この宿泊施設は、1日2人1組限定というユニークな形態で運営されています。

駅舎とは別に、築堤との間のスペースには独立した建物が設けられており、トイレや駐輪場が備えられています。利用者はこれらの施設を利用することができます。

利用状況

二俣本町駅の利用状況に関しては、近年における1日平均の乗車人員の推移が記録されています。具体的な数値は時期によって変動しますが、地域の生活に密着した利用が続いています。

駅周辺

駅は天竜二俣駅と比較すると、二俣地区の中心部に近い位置にあります。駅の周辺は住宅地が広がっており、生活を支える商店なども見られます。

近隣には公共施設や歴史的な場所も点在しています。主要な施設としては、天竜郵便局や、旧・天竜林業高等学校であり現在は静岡県立天竜高等学校二俣校舎となっている学校があります。また、浜松市天竜区役所（旧・天竜市役所）も近くにあります。

歴史的な見どころとしては、二俣城跡や、徳川家康の長男である松平信康（徳川信康）の霊廟がある清瀧寺があります。ものづくりにゆかりのある場所としては、本田宗一郎ものづくり伝承館も駅周辺に位置しています。

道路としては、主要幹線道路である国道152号と国道362号が近傍を通っています。自然や景観を楽しめる場所としては、鳥羽山城跡を含む鳥羽山公園があります。

バス路線についても、駅から徒歩約4分の場所に「城下通」バス停があり、遠鉄バスの秋葉線や鹿島線、および浜松市自主運行バスの北遠本線が利用可能です。

隣接駅

天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線における隣の駅は、以下のようになります。

天竜二俣駅 - 二俣本町駅 - 西鹿島駅

もう一度検索