二沙湾砲台

二沙湾砲台は、台湾北部の基隆市中正区に位置し、寿山路の奥に広がる中正公園内にあります。この砲台は、基隆港の南東岸にそびえる二沙湾山上に築かれた要塞で、その堅牢さから「海門天険」とも称されています。基隆港を守る重要な役割を担っていたこの砲台は、現在では国定古蹟として登録され、無料で一般公開されています。

歴史

二沙湾砲台は、清朝時代の道光年間、1840年に築造されました。当時、中国の城壁建築技術が用いられ、二沙湾山上に堅固な要塞が建設されました。しかし、その直後に勃発したアヘン戦争（1840年-1842年）では、イギリス軍艦からの砲撃を受け、大きな損害を被りました。さらに、清仏戦争（1883年-1885年）においても、フランス軍の砲撃により再び大破するという試練に見舞われました。

その後、1885年に初代台湾巡撫に任命された劉銘伝は、この砲台の重要性を認識し、ドイツ人技術者を招いて新式砲台として再建することを決定しました。これにより、二沙湾砲台は近代的な要塞として生まれ変わり、基隆港の防衛力を強化することに成功しました。

アクセス

二沙湾砲台へは、基隆駅から基隆市公車（バス）101, 103, 104路に乗車し、「海門天険站」バス停で下車後、徒歩約400mで到着します。公共交通機関を利用して比較的容易にアクセスできるため、多くの観光客や歴史愛好家が訪れています。

その他

二沙湾砲台は、基隆要塞の一部であり、台湾の歴史を語る上で欠かせない重要な史跡の一つです。また、基隆には他にも大武崙砲台、槓仔寮砲台、獅球嶺砲台、白米甕砲台といった歴史的な砲台が点在しており、これらの砲台群は「基隆五大砲台」と呼ばれています。

これらの史跡を巡ることで、台湾の歴史や戦略的な重要性をより深く理解することができます。

外部リンク

砲台（中文）'>国家文化資産網 二沙灣砲台（中文）
基隆市政府 観光旅遊網 二沙湾砲台]]([基隆市政府 観光旅遊網 二沙湾[[砲台])

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