基隆駅

基隆駅（きいるんえき）

基隆駅は、台湾北部の基隆市仁愛区に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）縦貫線の駅です。縦貫線の起点であり、かつては基隆臨港線が接続していました。現在はライトレール計画の中心駅としても位置づけられています。

歴史

1891年、清朝統治下の台湾で、現在地よりやや北に「鶏籠火車碼頭」として開業しました。この時、基隆から台北までの鉄道が開通しました。

1920年の市区改正の際に現在の場所に移転。その後、1967年に4代目駅舎が建設されましたが、2011年からは地下化工事のため仮設ホームでの営業となりました。2015年に地下化工事が完了し、5代目駅舎が供用を開始しています。2019年には、4代目駅舎の跡地にバスターミナル「基隆城際轉運站」が建設されました。また、地下化前に使用されていた、日本統治時代からの信号扱所は2004年に市の歴史建築に登録され、保存と再活用が進められています。

駅構造

地下化工事完了後、基隆駅は頭端式ホーム2面4線の半地下駅となりました。地上に出る手前に両渡り線が設置されています。主に台北、中壢、新竹方面への区間車が発着しており、2010年12月22日のダイヤ改正以降、高雄、屏東方面への対号列車は自強号のみが乗り入れています。当初、台鉄の捷運化計画では、対号列車を全て七堵駅発着とし、基隆駅は区間車のみの運行とする計画がありましたが、地元からの反対により実現していません。現在、基隆駅発着の自強号は12両編成に対応した2番ホーム（4番線）のみを使用しています。

東部幹線への直通運転は現在なく、八堵駅または松山駅での乗り換えが必要です。また、自強号以外の対号列車も七堵駅始発のため、同駅での乗り換えが基本となります。そのため、2007年からは基隆駅と七堵駅を結ぶシャトル列車が運行され、対号列車との接続が図られていましたが、2010年12月22日のダイヤ改正で大幅に減便され、現在は朝と夜のみの運行となっています。

のりば

1 - 3番線：区間車
4番線：自強号

利用状況

年別の利用客数は以下の通りです。

[年別利用客数の表を挿入する。データがあれば]

駅周辺

基隆港: 駅の近くにあり、かつては臨港線が接続していました。貨物船が接岸する埠頭まで線路が敷設されており、輸入鉄道車両の搬入にも利用されていました。2012年には、ホーム嵩上げ工事の手違いで、日本から到着したばかりのTEMU2000型がホーム上で立ち往生する事故が発生しました。
陽明海洋文化芸術館: 日本郵船基隆支店の旧跡であり、戦後は陽明海運の本社になりました。海洋に関する展示を行っています。
基隆城際轉運站: 駅前に分散していた高速バス乗り場と基隆市バス乗り場を集約したバスターミナル。2024年7月1日に開業予定です。

隣の駅

台湾鉄路

縦貫線北段：基隆駅 - 三坑駅

脚注

註釈

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出典

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参考文献

蒋育荏 [in 中国語]; TRAVELER Luxe 旅人志 編輯室 (2019年11月). 台灣鐵道戳章集旅. 墨刻出版股份有限公司. ISBN 978-986-289-494-1。

外部リンク

基隆駅（台湾鉄路公司） (繁体字中国語)
* 台湾鉄路公司 (繁体字中国語)(簡体字中国語)(英語)(日本語)(朝鮮語)

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