二神一人

二神 一人（ふたがみ かずひと）

元プロ野球選手であり、高知県幡多郡大月町出身の二神一人は、1987年6月3日生まれの投手です。右投右打として活躍し、高知高校から法政大学を経て、2010年に阪神タイガースに入団しました。

経歴

プロ入り前

二神は小学校4年生からソフトボールを始め、その後は大月中学校で軟式野球部に所属してプレーしました。高知高校に進学し、3年時には全国高等学校野球選手権高知大会の決勝まで進むものの、明徳義塾高校に敗北。しかし、明徳義塾の不祥事により全国大会に急遽出場した経験があります。全国大会では日大三高校に敗れたものの、高校野球の舞台での経験は、彼の後の成長につながりました。

法政大学に進学後、1年生の秋に東京六大学野球のリーグ戦に登板。次第にチーム内のエースとしての地位を確立し、4年生の春には5試合で4勝0敗、防御率1.41を記録。これによりベストナイン及び最優秀防御率に選ばれ、法政大学をリーグ優勝に導きました。全日本大学野球選手権大会ではMVPにも輝き、名実ともに実力を証明しました。さらに日米大学野球選手権大会では、開幕投手として日本代表のエースも務めました。

大学での通算成績は、35試合に登板し、9勝7敗、防御率3.11、136奪三振という素晴らしいものでした。このパフォーマンスにより、2009年のドラフトで阪神に1巡目で指名を受けたのです。契約時には1億円の契約金と年俸1,500万円で仮契約を結び、エースナンバー18が与えられました。

プロ入り後

2010年に新人として一軍キャンプに参加し、新しいフォークボールを習得。キャンプ中やオープン戦では好投を見せますが、オープン戦での怪我によりシーズン中は思うような成績を残せませんでした。2011年、約1年ぶりの公式戦登板を果たすものの、成績は振るわず。2012年には、福原選手の怪我により初めて一軍に昇格。巨人戦で無失点投球を達成し、期待が高まりました。

2013年はオープン戦での結果が乏しく、投球フォームを試行錯誤したものの、一軍公式戦には登板できませんでした。2014年には、オープン戦でのパフォーマンスが認められ、念願の開幕一軍登録を果たしました。特に巨人戦では貴重な無失点を記録し、シーズンを通じては安定した投球を見せ、ファーム年間最優秀選手に選ばれました。

2015年にはロングリリーフ要員としてシーズン通算防御率2.57を記録。2016年は一軍登板の機会がなかったものの、戦力外通告を受け、現役引退を決意しました。12月には自由契約となり、プロ野球選手としてのキャリアを終えました。

現役引退後

引退後は阪神タイガースに残り、2017年から球団の広報に転身しました。2016年11月から広報として活動し、球団の顔としてファンと向き合っています。

選手としての特徴

二神は大学時代、最速150km/hの直球とスライダー、カーブを得意とし、高い制球力が持ち味でした。元々はオーバースローでしたが、2013年からサイドスローに転向、投球フォームを改善することで成長を続けました。

主な記録

• - 初登板: 2012年7月6日、対読売ジャイアンツ
• - 初奪三振: 同上、澤村拓一から
• - 初ホールド: 2014年5月6日、対中日ドラゴンズ

背番号

• - 18 (2010年 - 2013年)
• - 66 (2014年 - 2016年)

九州学院高等学校や法政大学での経験を糧にした二神一人は、阪神タイガースでのキャリアを通じて多くのファンに感動を与えてきました。彼の今後の活動にも期待がかかります。

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