二見敬三

二見敬三七段：攻めの将棋で名を馳せた棋士の生涯

二見敬三は、1932年2月20日生まれの将棋棋士です。1944年、木見金治郎九段に入門し、1948年1月1日に四段としてプロ入りを果たしました。正確な四段昇段日は記録に残っておらず、日本将棋連盟の年少での四段昇段記録にも含まれていません。

若くしてプロ入りした二見は、その後も棋界で活躍します。第5期順位戦C級乙組では1位となり、C級1組へ昇級。この昇級によって、飛び段で六段に昇段するという快挙を成し遂げました。続く第6期順位戦C級1組では3位となり、B級2組へ昇級しました。

1960年には、第4回古豪新鋭戦で優勝。この優勝は、二見の棋力の高さを示す大きな成果となりました。1970年度には6月から年度末まで休場しましたが、翌1971年度にはほぼ五分の成績で現役復帰を果たしています。

しかし、二見の棋士人生は順風満帆ではありませんでした。順位戦との相性が悪く、名人戦・順位戦が1年間中断した時期を境に順位戦から陥落。その後、1977年度から長期休場に入ります。そして、1980年8月2日、肝硬変のため48歳という若さで亡くなりました。

二見の棋風は、居飛車党が中心で、時折、定跡にとらわれない力戦調の将棋を見せることで知られていました。攻めが持ち味で、攻めが筋に入ると非常に強かった一方、攻めきれずに受けに回ると脆さが露呈し、自玉が危険にさらされることもありました。相手の大駒を攻めている間に、自分の玉が攻められてしまうというパターンも少なくありませんでした。

二見の昇段履歴は以下のとおりです。

1944年：入門
1948年1月1日：四段（プロ入り）
1951年4月1日：六段（順位戦C級1組昇級による飛び昇段）
1974年11月3日：七段（贈七段）

主な成績としては、古豪新鋭戦で1回（1960年、第4回）の優勝があります。順位戦では、自己最高位がB級2組でした。

二見敬三は、短くも激しく、攻めの将棋で名を馳せた棋士でした。彼の棋風は、後世の棋士たちにも影響を与えたことでしょう。48歳という若さで亡くなったことは残念ですが、彼の功績は将棋史に刻まれています。

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