五位野駅

五位野駅について

五位野駅（ごいのえき）は、鹿児島県鹿児島市平川町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）指宿枕崎線の駅です。周辺には平川動物園があり、その縁でコアラが駅のマスコットキャラクターとなっています。この駅は、地域住民の足としてだけでなく、観光客にとっても重要な拠点となっています。

歴史

五位野駅は、1930年（昭和5年）12月7日に鉄道省指宿線（現在の指宿枕崎線）の駅として開業しました。その後、1962年（昭和37年）8月20日に貨物取扱が廃止され、1963年（昭和38年）10月31日には指宿線が指宿枕崎線に改称されたことに伴い、同線の駅となりました。1983年（昭和58年）3月8日には、指宿枕崎線のCTC化により無人駅となり、荷物扱いも廃止されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR九州の駅となっています。近年では、2012年（平成24年）12月1日にICカード「SUGOCA」が利用可能となり、2020年（令和2年）5月30日には駅遠隔案内システム「ANSWER」が導入され、利便性が向上しています。

駅構造

五位野駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車の交換が可能です。普段は無人駅ですが、ゴールデンウィークなどの多客期には平川動物園へのアクセス需要に対応するため、JR九州の社員が臨時で派遣されます。駅ではIC乗車カード「SUGOCA」が利用でき、簡易SUGOCA改札機が設置されていますが、SUGOCAの販売やチャージは行っていません。ICカード以外の普通乗車券は、駅の集札箱に投入するか、車掌が回収します。また、ICカード非対応の簡易型自動券売機が設置されています。一部の列車は当駅で折り返すため、鹿児島中央駅からの最終列車は当駅止まりとなりますが、夜間滞泊の設定はないため、旅客扱い終了後は回送列車となります。かつては男女共用の汲み取り式トイレがありましたが、現在は解体されています。

のりば

駅のホームは以下の通りです。

1番線：指宿・枕崎方面
2番線：鹿児島中央方面

駅周辺

五位野駅周辺には、以下の施設があります。

平川動物園: 駅の最寄りの観光地ですが、徒歩で約20分かかります。ゴールデンウィーク期間中には、駅と動物園を結ぶ鹿児島交通の臨時シャトルバスが運行されます。
錦江湾公園: 徒歩で約20分弱の距離にあります。
烏帽子岳自然遊歩道・平川動物公園コース: 錦江湾公園から烏帽子岳山頂まで続く全長8.4kmの遊歩道です。
平川郵便局: 駅のすぐ北側にあります。
谷山港（七ツ島港）: 種子島や屋久島へ向かう貨客船が発着する港ですが、駅から徒歩で25～30分ほどの距離があり、坂道もあるため、タクシーの利用が推奨されます。
鹿児島 ふるさと物産館: 徒歩約25分です。
鹿児島市立福平小学校: 徒歩約5分と、駅に非常に近い場所にあります。

駅前には、鹿児島交通のバス停が複数あり、路線バスが利用可能です。繁忙期には動物園への臨時シャトルバスも運行されます。

駅南側の国道225号沿いには、駅利用者向けの自転車置き場が設置されています。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は312人です。

その他

駅のホームを結ぶ跨線橋は、1983年のCTC化に伴い設置されたものです。それ以前は、駅員が手動でポイントや信号機を操作していました。指宿枕崎線のCTC化に伴い、同様の跨線橋が他の駅にも設置されました。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）
指宿枕崎線
快速「なのはな」・普通：坂之上駅 - 五位野駅 - 平川駅

外部リンク

五位野駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

五位野駅は、地域住民の足として、また平川動物園などへの観光拠点として、重要な役割を果たしています。

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