五反田橋

五反田橋（ごたんだばし）

新潟県加茂市と南蒲原郡田上町を結ぶ、信濃川に架かる県道9号長岡栃尾巻線の橋梁、五反田橋。
橋長は532.5メートルで、両市町を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

五反田橋は、2車線の車道と両側に設けられた歩道を備えています。
東詰の下流側では、信濃川と加茂川が合流する地点に位置しています。
周辺には、下流側に県道55号新潟五泉間瀬線の庄瀬橋、上流側には同じく県道9号の加茂大橋が架かっています。

構造

形式: 鋼13径間単純合成鈑桁橋
橋長: 532.500 m
支間割: 13 × 40.200 m

幅員

総幅員: 12.800 m
有効幅員: 12.000 m
車道: 7.000 m
歩道: 両側2.500 m
床版: 鉄筋コンクリート

施工

駒井鐵工所、酒井鉄工所、日本鉄塔工業、松尾橋梁、宮地鐵工所といった、日本の主要な橋梁メーカーが施工を担当しました。

架設工法

ケーブルクレーンベント工法が用いられています。

竣工

1983年度（昭和58年度）に竣工しました。

歴史

1915年（大正4年）8月: 木橋として最初の架橋
1932年（昭和7年）6月8日: 橋長218.7 m、幅員5.5 mの4径間下路単純曲弦ワーレントラス橋に架け替え
* 1984年（昭和59年）10月: 老朽化に伴い、現在の橋梁が竣工

五反田橋は、加茂市・田上町中心部と国道8号を短絡する重要なルートとして、多くの交通量を抱えていました。
しかし、左岸側の五反田・後須田地区は集落内の狭隘な区間であり、歩道も整備されていなかったため、慢性的な渋滞が発生していました。

この状況を改善するため、新潟県は主要地方道長岡栃尾巻線の改良事業に着手。
加茂市中心部と新潟市西蒲区南東部を結ぶバイパス道路の建設を進めました。
そして2010年（平成22年）12月4日、五反田橋の上流側に加茂大橋が竣工し、供用を開始。
これにより、五反田橋に集中していた交通の分散化が図られています。

周辺情報

五反田橋周辺は、信濃川の豊かな自然に囲まれた地域です。
橋の上からは、雄大な川の流れや四季折々の風景を楽しむことができます。

まとめ

五反田橋は、地域の生活を支える重要なインフラであり、歴史と技術が詰まった橋梁です。
近年では、加茂大橋の開通により交通状況も改善され、より快適に利用できるようになりました。

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