五街道まっしぐら!

五街道まっしぐら

『五街道まっしぐら』は、1976年の秋に放送された日本のテレビ時代劇で、全11回のエピソードから構成されています。毎週土曜日の夜8時から9時まで、NET系列にて放映され、多くの視聴者を惹きつけました。

この作品は、元禄時代を背景に、かつて忍者たちが活躍していた時代から一転、彼らが異なる場所で様々な事件に巻き込まれる様子を描いています。物語の中心には三人の忍者と一人の頭領の娘がいて、彼らはそれぞれ独自の特性を持ち、共に危険な旅をする様子が魅力的に表現されています。

本シリーズでは、忍者たちが直面する様々な事件には妖怪や奇怪な現象が絡むことがありますが、これらは実は悪人たちの策略によるインチキであることが判明するというオチが毎回設定されています。視聴者は、事件を通じて悪人の陰謀を暴き、忍者たちの機知に富んだ行動を楽しむことができました。

主要キャストには、村野武範が演じる御堂の小次郎、桜木健一が修行する下柘植の木猿、安西マリアが彼らの仲間のかがり、田中邦衛が音羽の重蔵、進藤英太郎が望月一心斉として出演しています。各キャラクターはそれぞれの役割を全うし、物語に深みを加えています。

また、その魅力を増しているのが音楽とナレーションです。音楽を担当した津島利章は、作品に迫力を与え、聴く者を物語の世界に引き込む役割を果たしました。ナレーションは、芥川隆行が担当し、ストーリーの進行に貢献しています。

この時代劇のオープニングテーマとエンディングテーマも目を引くもので、オープニングテーマ「いっしょに小石を拾いませんか」は小池一夫の作詞、市川昭介の作曲であり、峰ひろみとほりえみつこが歌っています。エンディングテーマ「こころの旅」も同様に市川昭介の音楽に支えられています。

2023年8月2日からは、YouTubeの「東映時代劇YouTube」において第1話と第2話が配信され、SFなどとは異なる昔ながらの日本の時代劇の魅力を再発見する機会が提供されています。

『五街道まっしぐら』は、奇想天外な冒険を通じて忍者たちの勇気と知恵を描き出す、昭和の名作として、多くのファンに親しまれ続けています。この作品は、忍者というテーマと時代背景の組み合わせ、巧みなストーリーテリングにより、時代劇の魅力を再確認させる作品となっています。

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