井上昌己 (競輪選手)

井上昌己のプロフィールと競技経歴

井上昌己（いのうえ まさき）は、1979年7月25日に長崎県長崎市で生まれた日本の競輪選手で、自転車競技でも活躍している選手です。彼は日本競輪選手会長崎支部に所属し、ホームバンクは佐世保競輪場です。井上は日本競輪学校の第86期生として、師匠には平尾昌也を持ち、競技の道を歩むことを決めました。競輪選手の父、井上日出男の影響でその道を選んだことも大きな要因です。

経歴とデビュー

井上は中学から高校まで陸上競技に取り組み、筑陽学園高等学校在学中には八種競技でインターハイを制覇しました。卒業後は父の影響で自転車競技に転向し、国体のスプリント種目で優勝を果たすことになります。その後、競輪学校に入学し、競技選手としての道を歩み始めました。

2001年8月4日に行われた佐世保競輪場で初出走し、見事に初勝利を収めます。デビュー後も競輪競走と並行して自転車競技を続け、2004年のアテネオリンピックにおいてナショナルチームの一員として出場。チームスプリントで銀メダルを獲得し、その際の報奨金は各選手に4000万円与えられました。

競輪選手としての成長

アテネオリンピックでの成功を後に、井上は腰痛の影響を受ける時期もありましたが、これを克服して2006年には世界選手権自転車競技大会に出場。さらに、同年9月に行われた第49回オールスター競輪で優勝し、競輪界での存在感を高めました。また、KEIRINグランプリ06においても良い成績を収め、競輪界での地位を確立しました。

2008年、その年の初めに小倉競輪祭の決勝戦で横綱級の選手たちに挑み、優勝を果たします。この成功により、自信を大いに深めた井上は、同年12月30日に行われたKEIRINグランプリ08でも優勝し、賞金1億円を手にしました。

競走スタイルと実績

井上の競走スタイルは、自転車競技で培った技術を活かした先行や捲りの戦法が特徴です。その実力は一線級であり、若さゆえの将来性が期待されています。国体優勝時にはアマチュア界の強豪、中村真司を圧倒する勝ち方を見せ、その脚力は競輪界での活躍を予感させました。

2014年には松阪競輪場で中川誠一郎の捲りを差し、10秒4の記録を打ち立てるなどの快挙を達成。さらに、当時の全国400mバンクで日本記録タイとなる成績も残しました。井上はその技術と競技成果を示し続けています。

主な獲得タイトル

• - 2006年：オールスター競輪（花月園競輪場）
• - 2008年：競輪祭（小倉競輪場）
• - 2008年：KEIRINグランプリ08（平塚競輪場）
• - 年間賞金王（2008年）

井上昌己はその個性と実力によって、競輪と自転車競技の両方で素晴らしい成果を収め、未来に向けての活躍が期待されています。

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