KEIRINグランプリ

KEIRINグランプリ（ケイリングランプリ）

KEIRINグランプリは、毎年12月30日に開催される競輪のグランプリ競走です。このレースは、1985年に始まり、競輪界の年間を通じた真の実力者を決める特別なイベントとして位置付けられています。1989年には労使交渉の決裂により開催が中止され、1990年にはテレビ中継の関係で28日に実施されたこともありました。

レースの概要

このグランプリ競走は、トーナメント方式ではなく、特定の条件を満たした9名のS級選手が1レースで争い、勝者を決定する一発勝負です。優勝賞金は1億円を超え、2001年に新たに加えられたGPクラスにより、グランプリはGIよりも格上の存在として認識されています。そのため、このレースは「真の実力日本一決定戦」とも呼ばれ、その年の競輪界の集大成として重要視されています。

また、2007年までこのグランプリは年末を代表するビッグレースとなっており、ギャンブルの総決算とも言える位置付けがありました。しかし、2008年以降はボートレースの賞金女王決定戦などがそれに取って代わるようになりました。とはいえ、グランプリは毎年の競輪シリーズの最終日、つまり「グランプリファイナル」として行われています。

レースの特徴

レース距離は2825メートル（400メートルバンク7周）で行われ、競輪中で最も長い距離です。競輪場は400メートルバンクを持つ場所で固定されていませんが、これまでの開催はすべて400メートルのバンクで行われてきました。

賞金と参加資格

KEIRINグランプリの優勝賞金は、1997年までは7000万円、2004年からは1億円を超えるようになりました。2021年には初めて本賞金のみで1億円を突破し、2023年には1億3000万円となっています。これはボートレースの賞金王決定戦と並び、単独レースの優勝額としては世界最高額とされています。

出場資格は、当年のGIで優勝した選手と、獲得賞金上位9名が選ばれます。特別に世界選手権やオリンピックメダリストも出場可能です。また、選考期間内に特定の出走回数に満たない場合は選考から外されることや、過去の失格が影響することがあります。

開催場所・歴史

グランプリの開催場所は特定されず、各競輪場が持ち回りで開催します。立川、京王閣、平塚の3つの競輪場が主要な開催地であり、特に立川競輪場がグランプリの発祥地として知られています。

このレースは1985年の創設以来、売り上げが対前年比を上回ることが多く、他の競技にも影響を与える存在になりました。例えば、競艇の賞金王決定戦やオートレースのスーパースター王座決定戦など、他の公営競技でも同様の年末に行われる決定戦が作られるきっかけとなりました。

近年の変更点としては、COVID-19の影響で観客数制限が実施されることもありましたが、2024年の開催では再び通常形態で戻ることが期待されています。

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これがKEIRINグランプリの全貌です。競輪界の最高峰とも言われるこのレースは、毎年多くのファンに愛され、選手たちの夢と栄光が交錯する舞台となっています。

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