井原潤次郎

井原潤次郎は、1895年（明治28年）10月14日に佐賀県で生まれ、1971年（昭和46年）8月29日に生涯を閉じた、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍中将。


経歴

井原は、陸軍士官学校第28期、陸軍大学校第39期を卒業しました。1937年（昭和12年）には朝鮮軍参謀に就任し、軍人としてのキャリアを本格的にスタートさせます。翌1938年（昭和13年）には陸軍砲兵大佐に進級し、着実に昇進を重ねました。1939年（昭和14年）には野戦重砲兵第9連隊長に任命され、部隊の指揮を執りました。さらに1940年（昭和15年）には、第12師団参謀長に就任し、師団の作戦立案や指揮を担いました。

1941年（昭和16年）には陸軍少将に進級し、その軍事的才能は高く評価されていました。1942年（昭和17年）には朝鮮軍参謀長という要職に就任し、朝鮮半島における軍事作戦の重要な役割を果たしました。1945年（昭和20年）2月1日には、第17方面軍参謀長兼朝鮮軍管区参謀長に転じ、同年3月1日には陸軍中将に進級しました。第二次世界大戦終戦時には、朝鮮総督府で挙行された降伏調印式に日本側代表として出席し、歴史的な瞬間に立ち会いました。


戦後

終戦後、1947年（昭和22年）11月28日に公職追放仮指定を受け、軍人としてのキャリアに終止符を打ちました。


栄典

1943年（昭和18年）10月9日には、その功績が認められ、勲二等瑞宝章を受章しました。


参考文献

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

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