井手亮太郎

井手 亮太郎のプロフィール

井手 亮太郎（いで りょうたろう）は、1996年3月20日に福岡県古賀市で生まれた元プロ野球選手です。主に投手として活動し、右投左打の選手でした。プロ野球キャリアは、育成選手として東北楽天ゴールデンイーグルスに2年間在籍しましたが、公式戦には出場することがありませんでした。

経歴

井手選手は、古賀市立小野小学校の2年生の時に軟式野球を始めました。その後、古賀市立古賀東中学校では硬式野球チーム「福岡ライナーズ」に所属し、本格的な野球キャリアをスタートさせました。中学1年生まではオーバースローで投げていましたが、中学2年生の時にサイドスローに転向しました。この変化は、当時のコーチからの「サイドスローの方が手首の柔らかさやスナップスローを活かせる」というアドバイスを受けたことがきっかけです。

その後、九州産業大学付属九州高校に進学し、3年生の春からはアンダースローに変更しました。この変更によって投球フォームが安定し、高校夏の選手権福岡大会ではチームを準決勝まで導き、シード校の打線を抑える好投を見せました。これがNPB（日本プロ野球）のスカウトからの注目を集める要因となりましたが、井手選手はその後、系列校である九州産業大学へ進学しました。

大学では、2年生の時にリーグ優勝を果たすなど、活躍しながらも3年生までは個人としての勝利はありませんでした。しかし、4年生の秋には筋力強化を進めながらサイドスローに戻し、151km/hのストレートを記録。これが評価され、2017年のNPB育成ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから1巡目で指名を受け、プロ入りを果たしました。

プロ野球での活動

井手選手は2018年に楽天に入団しましたが、入団初年度の3月に右肘の手術を受けることとなり、在籍中には公式戦に出場することができませんでした。2019年シーズン終了後、球団から戦力外通告を受け、これを受けて現役を引退し、故郷の古賀市に戻ることを決意しました。

現在の活動

現役引退後、井手選手は古賀市役所の正規職員採用試験に4回挑戦しました。2020年7月からは市役所の会計年度任用職員として勤務を開始し、建設課で道路や河川の管理業務に従事しました。そして、2023年には正規職員採用試験に合格し、2024年4月から経営戦略課で広報誌の作成などの業務を行うことがあらかじめ予定されています。

プレースタイルと個性

プレースタイルとしては、長身のサイドスローから繰り出される最速151km/hのストレートが特長です。この投球スタイルが彼の武器となっていました。また、井手選手は「ピョン吉」という愛称でも知られています。彼の経歴は野球選手としての努力と挑戦、そしてその後の誠実な市民としての貢献の姿を示しています。

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