井手光治

井手光治（いで みつじ）は、1905年（明治38年）1月26日に生まれ、1986年（昭和61年）12月30日に81歳で亡くなった、昭和期の日本の公吏、政治家、そして実業家です。

生い立ちと初期のキャリア

長崎県出身の井手は、1924年（大正13年）に長崎商業学校（現在の長崎市立長崎商業高等学校）を卒業後、早稲田専門学校で学びました。その後、東京市役所に事務員として入庁し、公務員としてのキャリアをスタートさせます。東京市が東京都となった際には、東京都の事務官に就任し、行政官としての経験を積みました。

政治家としての活動

1945年（昭和20年）12月には、芝区長に就任し、戦後の復興期における地方行政を担いました。1947年（昭和22年）4月には、公選初代の港区長に選出され、区政の発展に尽力しました。1949年（昭和24年）1月には、第24回[[衆議院議員総選挙]]に民主自由党公認で東京都第1区から出馬し、当選を果たし、衆議院議員として1期を務めました。その後、第25回、第26回総選挙にも立候補しましたが、いずれも落選しました。

実業家としての側面

政治家としての活動以外にも、井手は実業家としても活躍しました。新橋商事の取締役社長、東港汽船の取締役社長などを務め、幅広い分野でその手腕を発揮しました。

晩年と叙勲

1981年（昭和56年）秋には、長年の功績が認められ、勲四等旭日小綬章を受章しました。1986年（昭和61年）12月30日に81歳で死去し、その死没日をもって正七位から従五位に叙されました。

井手光治は、公吏、政治家、実業家として多岐にわたる分野で活躍し、昭和期の日本社会に貢献しました。その生涯は、地方行政から国政、そして実業界に至るまで、幅広い分野での活躍を通じて、多面的な才能を発揮した人物として記憶されるでしょう。

参考文献

『ジャパン WHO was WHO 物故者事典 1983-1987』日外アソシエーツ、1988年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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