井随村

井随村（いずいむら）

井随村は、かつて新潟県西蒲原郡に存在した村です。1901年 11月1日に横戸村、島方村、五之上村と合併し四ツ合村となったことで、その歴史を閉じました。現在の新潟市西蒲区の一部を構成しています。

井随村の開拓は、鷲尾九郎左衛門によって行われたと伝えられていますが、具体的な年代は明らかになっていません。しかし、文明3年（1471年）2月22日の伊弥彦神条式写には「伊豆井村」という名で記録が残っており、その歴史の古さを物語っています。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行に伴い、西蒲原郡井随村として村制を施行し、井随村が正式に発足しました。
1901年（明治34年）11月1日：西蒲原郡横戸村、島方村、五之上村と合併し、四ツ合村となり消滅しました。

井随村は、合併を行わずに発足した村であったため、大字は編成されていませんでした。当時の村域は、現在の新潟市西蒲区井随に該当します。

井随村は四ツ合村を経て、現在は新潟市西蒲区の一部となっています。村としての直接的な痕跡は少なくなっていますが、その地名や歴史は、今も地域の人々に語り継がれています。

『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。
角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 15 新潟県』(株)角川書店、1989年10月8日。ISBN 4-04-001150-3。